ずっとペーパー状態の免許をちょっとでも使ってやろうと、自宅から車だと意外に近い「綾」に再訪してみました。１４時頃に来て待ちは１０人１５分待ち程。この時間だというのに、相変わらずの人気です。


　久々のひやひや。最近は東京でも「東京麺通団」の様な強烈なイリコだしを出す店が出来ましたが、そういうお店のダシを味わってからここに来ると、いかにこのお店のイリコだしがスッキリしているかがわかります。（つか前回はそれがわかりませんでした。ごめんなさい）本当にゴクゴク飲める美味しいダシです。

　うどんは、ものすごい押し戻しのあった前回よりは柔らかめ。とはいえ、押し戻し、ときっちり感じられるコシがありました。茹で置きに当たる確率はほとんど無いですが、やっぱりバラつきは出てしまうんでしょう。

　追加でしょうゆ小を追加。何だか白い液体の入った瓶を出されたので、何かなー…と思ってたら、柚子エキスですとかっちょいい大将が教えてくれました。

　こちらはひやひやよりもより旨味を感じる、うどん食って来て良かったと素直に思えるすごいうどんでした。こういううどんが食べられるから、思わず食べ歩きしたりしてしまうんですよね。

　東京近郊で美味しい讃岐うどんの店、と聞かれると必ず名前が挙がる店。それが「純手打ち讃岐うどん 綾」です。開店は2001年と比較的最近なのですが、あっという間にメディアに取り上げられ行列店になってしまいました。
男前の大将は香川の名店、宮武ファミリーの一角「あたりや」で修行。暖簾にはそれを示すかの様に、「あたりや」の暖簾にもあった矢が描かれています。本場香川の讃岐うどんを川崎で愚直なまでに再現する事を日課とし、日々客に素晴らしいうどんを提供しています。

　しかし実は私、香川に行く前に一度ここを訪れているのですが、その時出されたものはただ固いだけのうどんで、噂に聞いていた綾のそれとは程遠いものでした。
そんな理由から、香川から帰ったらこの店は必ず再訪しようと思っていたのでした。


　お店は川崎市。東急田園都市線宮前平駅から徒歩20分程の所にあります。ついた時点で先客が20人。
…あのー、日曜とはいえ今は午前11時で雨が降っているんですけどー。うーん。恐るべしうどんフリーク。（写真は店を出た時のもの。店内5人待ち）

　傘をさしつつ30分程で店内へ。それから5分程で席につきました。
メニューは「あつあつ」「ひやあつ」「ひやひや」「しょうゆ」、そして「じょうれん」。ここまではあたりやと同じですが、先日から綾オリジナルの「ぶっかけ」がメニューに追加されています。


　ぶっかけを注文。大将と奥さん、お手伝いのお姉さんと兄ちゃんがきびきびした動線を描いて、あっという間にうどんが出て来ました。
エッジの立った半透明のうどん。心無しか前回よりも表面がなめらかに見えます。頂きますとうどんを一口ほおばると

ぎゅうううぅぅぅっっ
　ぬ、ぬおおおお。
うどんを噛むと、強烈な押し戻しがぎゅうううぅぅぅっと顎に響きます。ただ固かっただけの前回とは全く違う強烈なコシです。ぬっはー、すごい。本当にうどんが噛み切れないー。
ちょっと甘めのダシもうどんと良く絡んで美味しい。讃岐独特のイリコだしと違って、これは万人向けの誰が食べても楽しめる味だと思います。

　うーん。再訪して良かった。この味を知らずに死んだら浮かばれない所でした。機会があれば是非再再訪したいと思います。