神奈川県足柄下郡箱根町
「開化亭」にお邪魔しました。
箱根の岡田美術館隣接の飲食施設です。
店名の開化亭は、明治時代にこの地にあった外国人向けホテルにちなんで名付けられたのだそうです。
岡田美術館は箱根の有名な小涌谷ユネッサンのちょうど目の前にあり、バスも出ているので、箱根の中では比較的アクセスしやすい場所にあると思います。
ただ、登りがきついので普通に行かれる方は、車かバスをお勧めします…。
日本家屋を改築したというお店は、外からも中からもとても風情溢れる佇まい。
隣には庭園も広がっていて、何とも箱根らしいです。
店内は奥に座敷があるようですが、私は手前のコの字型カウンター席に案内されました。
BGMも何もない中でお客さんが黙々と食事されていて、ちょっと緊張してしまいますね。
メニューはうどんのみ。
名物の豆アジ天うどんを始めとして、牛ごぼう、海老天、キノコ、冷やしぶっかけと並びます。
一番安い冷やしぶっかけでも1,300円という強烈な価格です。まあ庭園までありますからね…。
今回はお目当ては豆アジ天うどんだったのですが、残念ながら入荷待ちとのこと。
代わりに牛ごぼううどんを注文。
うどんは外側ふわっ、中はもっちり、芯はクニュッとした独特の食感。
これは何でしょう、太めの乾麺を圧力釜で短時間茹でたような…とても不思議な感じです。
周りのお客さんも驚いて色々聞かれていました。うどんは別のところで作っているとのことです。
出汁はやや甘めで香りは薄め。
甘辛く煮付けられた牛肉とごぼうはとても良いお味を出しています。
かいわれがまた素敵なアクセント。子供の頃いただいたかいわれはもっと辛かったような気がするのですが、最近うどんの薬味で見る機会が増えました。小鉢もとても美味しかったです。
自然に囲まれた中で、とても静かに厳かに食事をいただくことが出来ました。
箱根で少し落ち着いて食事がしたい時や、うどんをいただきたくなった時は良い選択肢になると思います。