このレポートを始めた頃からの宿題だった
「小石川」に行って来ました。
都営三田線三田駅から地上に出ると、NEC前の綺麗なオブジェがお出迎え。人気はほとんど無く、ここがオフィス街である事を強く意識させます。
目の前の角を曲がり、コンビニのあるビルが芝パークタワー。その2階に目的のうどん屋「小石川」はあります。
「小石川」は、「青柳」主人の小山裕久氏が、石川工場の石川隆治郎氏と始めたうどん屋です。うどん粉に水を回すのに、石川式攪拌擂潰機という機械を使うのが特徴だそうです。
とにかく色んな所で評判が高く、先にテレビで放映された「東京Vシュラン」でも第3位に選ばれていました。一度は立ち寄らないとと思っていた店です。
「善人多し うどん好き」の文字を横目に店内に入ると、そこは物静かで落ち着いた雰囲気。周りのビル街が窓に映りとても綺麗です。
そんな雰囲気の店内に、ゴリゴリッという音がリズムを与えます。先の石川式攪拌擂潰機のミニチュアだそうです。
開店直後に入ったので先客は0。デート向けのお店なので何となく助かったかなーという感じ。周りで店員さんがおしゃべりしているのですが、やはりそこはかとなく上品な雰囲気で嫌な印象を与えません。
ここでは、もり、かけなど普通のメニューに加えて、オリジナルのメニューがいくつか存在します。こういう所では思わずそちらの方を試したくなってしまいます。で、トマトやまいもうどんを注文。
茹でる所から始めたのでしょう、15分程待ってうどんが出て来ました。純白で心持ち太めのうどんは食べてみてビックリ。明確に
それだとわかる、ものすごいコシと伸びを持っています。歯の間でうどんが締め付けられ、キュッキュッと音を立てているのがわかります。
ぶっかけダシは濃い目かつ上品な鰹。やはりこれも美味しいです。添えられた山芋とトマトのぶつ切りもまたやはりダシと良くあって美味しい。残念ながら食べている間はうどんに絡まなかったので、ダシを飲む時に初めてわかった美味さだったのですが。でもダシとうどんだけでもここのうどんは非凡だとわかります。
今まで食べて来た東京のうどんの中で、個人的にベスト3に入ってしまうすごいうどんでした。雰囲気も極めて良いですし、ここならばうどん好きだけじゃない、誰にでも自信を持って薦められそうです。ちょっと上品過ぎるきらいがありますが、その雰囲気に負けないうどんが良いんですなぁ。