ローカルフード大好きです。うどんにまつわるものなら尚更です。
今回は庄内地方の名物、麦きりを食べに、山形県鶴岡市
「寝覚屋半兵エ」にお邪魔しました。
麦きりは小麦粉を塩水で捏ねて切ったものだそうです。つまりほぼうどんですね。
ただ、うどんと比べて細いのが特徴のようです。
寝覚屋半兵エは現在6代目となる老舗で、食べログを見ると開店は1873年とのこと。創業ほぼ150年です。
最寄り駅は羽前大山駅。徒歩30分ほど。
私は鶴岡駅からバスで30分ほどかけて行きましたが、この辺りはバスも電車も本数が少ないので公共交通機関を使う場合は要注意です。
※食べたあと、とりあえず駅まで行けば何とかなるだろうと羽前大山駅までえっちらおっちら歩いて行ったら、次の電車が2時間後だったという…。
お座敷とテーブルが全面に広がる店内は清潔感があります。
入ったところで即、おばちゃんが注文を聞きに来て、その後席に案内してくれるスタイル。
土曜日のお昼時でお客さんは5割ほどの入り。
メニューはざる麦切りとざるそばしかなく、後は量を選んでいくだけというシンプルさ。
てんぷらなどのサイドメニューも一切ありません。
意外とドリンクも豊富です。
ただ、蕎麦と麦切りしかないお店でウイスキーなど出るのだろうかと…
少しだけ興味深く考えてしまいましたり。
3人前以上だと合盛りも頼めるのですが、今回は麦切りオンリーで勝負。
しっかり待って出てきました。
写真を見たときは南天のような丸麺の印象だったのですが、実際は四角い麺線で、小麦のザラザラもツルツルも見えます。
食べてみるとキリリとした噛みごたえに小麦の風味が立ち上って美味しい。
なるほど、これは確かにちょっとうどんとは違う雰囲気。食べてみないとわからない面白さがあります。
量も充分です。
出汁は鰹でしょうか、キリッとした風味でこちらもキンキンに冷えています。
面白いのが薬味で、最初色あせた生姜かと思ったのですが、辛子なのですね。
辛子でうどん食べるのは初めてですが、実に合います。とても美味しくいただけました。
地方独特のローカルうどんに触れることが出来て幸いでした。