私がちょこちょこと師匠とお呼びしているsakuさんに、お会いして最初だか2回目かで紹介されたのが山形の肉うどん。
肉うどんしかメニューにないのにメチャメチャ人気店、鶴岡のローカルフードなのだという。
行きたいと思いつつ20年近く。
その間に、他に行きたいと思っていたお店には大体足を運ぶ機会に恵まれて、気が付けば自分のサイトを始めた当初からの、最後の宿題店になっていました。
この度ようやく、本当にようやく足を運ぶことが出来ました。
※本当は最後の最後に
「ダムの里」という宿題店があったのですが、残念ながら閉店してしまいました…。
店名は
「笹川食堂」。
場所は鶴岡駅から羽黒山頂行きのバスに乗り、30分ほどのところにあります。
ひなびた雰囲気の店内は平成を通り越して、まさに昭和。テーブルに小上がりで多分50人ほど入れそうです。
10時の開店直後ですが、すでに3組ほど先客がいました。
メニューは肉うどん1種類で、大800円中700円小550円とサイズが選べるだけという潔さ。
他はドリンクのみなのですが、なんとジュースもビールも瓶です。久し振りにコーラが飲みたくなりました。
注文方法が良くわからなかったのですが、おばーちゃんが厨房からこっちをずっと見ていたので注文。
正解だったようで、厨房に直接注文しに行くシステムのようです。
そんなこんなで肉うどん。
前のお客さんでうどんが途切れたのか、10分ほど待ちました。
うどんは細く四角くつやあり。
噛むとやや固めで朴訥とした甘味が伝わってきます。
だんだん出汁が染みてきて、色も味も変わっていくのがとても面白いです。
出汁は甘味のある家庭的な味わい。
具の豚肉は豪快に入っていて、でも噛むとやや柔らかめにサクッとほぐれます。大量のネギが嬉しいです。
ワンポイントの海苔と油揚げも美味しかったです。
ここまで書いて、多分椎名町の南天を思い出す方もいらっしゃるかと思いますが、やはり少し似ています。お肉はこちらの方がさっくりしています。
でもどちらかと言えば、江古田ののじろうの方が似ているかもしれません。
凄く素朴なのに癖になるという、とても不思議な美味しさでした。
しかしそれ以上に個人的な思いですが、20年近く焦がれたうどんに遂にありつけて、それがとても嬉しかったです。
ずっとずっと続けていてくれて有難う御座います。
そんな思いを抱きながら、お店を後にしました。
※バスは早いときでも1時間に1本なので、スケジューリングには注意しましょう…。