北海道函館一人旅の最中に、
「手打ちうどん そば 上野」にお邪魔しました。
函館市では数少ないうどんが有名なお店で、創業65年の老舗だそうです。
市電の函館アリーナ駅前で降りて、南に進んだところのつきあたりにあります。
最初、暖簾が仕舞われていて背筋が凍りましたが、明かりが点いていたので聞いてみたところ、中休みだった模様。中に入れていただきました。
どうもありがとうございます。
営業時間は11時から20時までと書かれていますが、実際は夜は17時からのようです。
店内は木目が優しい落ち着きのある雰囲気。女将さんが切り盛りされていました。
火を入れてから色々話して下さいました。旅先で親切にされると、その旅そのものの印象が変わりますよね…。
本当に嬉しい一時でした。
メニューは、もりが620円から。
たぬきやきつね、かしわ、玉子とじなどオーソドックスなものが並んでいる…かと思いきや、すいとん、ニラ玉とじ、ぞう煮、すりみなど他店では見ないものも。
ちなみに人気はカレーと鍋焼きだそうです。
注文が入ってからうどんを切るそうで、その様子を見せてくださいました。何でも踏みから全て手作りなのだそうです。
これを65年とは…頭が下がる思いです。
カレー鍋焼きというものもあるそうですが、今回は我慢して鍋焼きを注文。
出てきた鍋は…でかい!
写真ではわかりづらいですが、これどう見てもファミリー用の鍋だ(^_^;)
うちはこれが普通ですよ!とニヤリ笑う女将さん。
うどんは四角くて太さがたまにマチマチな、でも全体的に太めなもの。
粘りは薄めでポクポクした食感。煮込まれて出汁の味がよく染みています。
出汁は醤油がやや強め、それを周りからサポートするように、鍋焼きの天かすや豚肉、何よりどんこの風味が前に出ています。
具材は他に筍、お麸、海老天、蒲鉾、すり身などたっぷり、どれも美味しかったです。
気がつけば一時間ほど滞在してしまいました。
今回の函館訪問はイカを食べたくてなんです、と相談したところ、今はヤリイカの季節だけど夏の真イカの方が美味しいわよ。
そしてウチは夏も鍋焼きやっているわよ、とのこと(笑)。
では、次回は夏にカレー鍋焼きうどんを食べに来ます!と約束してしまいましたが。
果たして私は約束を果たせるのでしょうか(^_^;)
果たしたいなあ!