松葉家本舗(うさみ亭マツバヤに店名変更)(大阪府大阪市)
大阪府大阪市中央区南船場3-8-1【Map】
日祝休
月~木 11:00-19:00
金・土 11:00-19:30
やって来ました大阪府。夜から時間が空いたので、早速関西のうどん屋さんを巡ってみる事にしました。
となると、まず外せないのはここでしょう。きつねうどん発祥の店である老舗
「松葉家本舗」。
地下鉄御堂筋線で本町駅へ。しばらく歩いて、丸善を越えた先を曲がった所にそれはあります。
きつねうどんの発祥は明治26年。初代の松葉家主人である宇佐美要太郎氏が寿司屋で働いていた経験を活かし、素うどんに稲荷寿司で使うお揚げを添えて出したのが始まり。お客さんがお揚げをうどんに入れていたのを見て、今のスタイルになったのだそうです。
二代目主人である辰一氏は、うどんに対するノウハウを紹介した「きつねうどん口伝」を出した事で知られ、氏の代のきつねうどんは有名なグルメ漫画「美味しんぼ」でも、究極のメニューとして紹介されました。その辰一氏も2001年に亡くなり、現在では三代目の正弘氏が暖簾を受け継いでいます。
ごく普通のうどん屋、という感じの店内にはテーブルが8つ。2階もあるので大体倍は入れそうです。先客は4人。
そのきつねうどんが出て来ました。待ち時間は5分ほど。うどんとダシ、具の一体感を大事にする関西うどんらしく、中太少し平打ちのうどんは自身を主張せず柔らかく、ダシになじんでいます。箸に力を入れるとすぐに切れてしまいます。
ダシは意外に色が濃く、昆布の強く利いたものです。お揚げは食感しっかりしていて、濃い甘めの味付け。
想像通りの味、というのが正しいのでしょう。普通の味なのですが、ずっとずっと長年に渡ってこの味を守り続けて来た事に、畏敬の念を抱かずにはいられません。今まで巡って来た中でも、ここはうどん食いにとって極めて特殊な意味を持つお店です。気を引き締めて、最後の一滴までダシを飲み干してお店を出たのでした。
松葉家本舗(うさみ亭マツバヤに店名変更)
大阪府大阪市中央区南船場3-8-1【
Map】
月~木 11:00-19:00
金・土 11:00-19:30
日祝休