昨年の2月末に突然お店を畳まれた、中目黒の
「うどんsugita」さん。
ほとんど告知もない状態での閉店に多くの方がショックを隠せないでいました。
その後の経緯が気になっていましたが、今年の3月に鷹の台のご自宅を改装して新規オープン。
私の周りのうどん好きな方が大勢押しかけていました。
新しいお店は鷹の台駅から徒歩5分ほど。
玉川上水が流れる自然に囲まれた静かな住宅地に、そっと佇むように建っています。
まだ出来たての香りが残る綺麗な店内は、コンパクトにテーブル席が2つとカウンター席があるのみ。
大将も奥様も変わらずにこやかにそこにいらっしゃいます。知り合いのお家に招かれたような穏やかな空気に包まれます。
メニューは中目黒時代のものを大方引き継いでいるようです。
名物ののりぶっかけや五色揚げは健在。今日の日替わりメニューは豚キムチうどん。
温かいものはこちら。
揚げたおうどんが出て来るのも一緒です。
緑のはのりぶっかけの海苔を練りこんだうどんですね。美味しいです。
今回は豚肉きつねうどんを注文。
細めで四角いうどんはツルッとしていて、噛むとポクッと素朴な食感。
しかしそこからグンと粘り腰を見せた上から、うどん自身の甘味と出汁の旨味を存分に引き連れてきます。
えええ、メチャメチャ美味しいですよ!
後で大将にお聞きしたところ、短めに茹でたのを締めずに少し煮込んでいるのですとか。
出汁はメニューにもあったように、やや関東風に寄せたもの。
鰹がふんわりと香り、風味を崩さないように豚肉の脂が舌に絡まり、きつねの甘さが舌を喜ばせてくれます。
一体どうやったらこんなバランスで食材を組み合わせることが出来るのか、大将のセンスとこの一杯のために積み重ねてきたであろう研鑽の日々に手を合わせたくなります。
サービスでいただいてしまった(どうもありがとうございます)ジェノベーゼうどんは紫蘇の瑞々しさとフライドオニオンが素敵なコラボレーション。
山菜の天ぷらはシャキシャキで甘味が強く、これまた美味でした。
杉田さん、改めて開店おめでとうございます。
美味しいうどんをどうも御馳走様でした。