久留米から博多に向かう途中、佐賀県の鳥栖駅で途中下車。
　「中央軒」に立ち寄ることにしました。
　
　鳥栖駅の中央軒は、1956年に九州で一番最初に立ち食いを始めたお店です。
　実はここは、昔から凄く行きたいと思っていたお店の一つでした。
　今回、念願叶って感無量です。　
　鳥栖駅に中央軒は4つあるのですが、何故か6番ホームのお店が一番美味しいという都市伝説があり、私もせっかくなのでそちらに訪問。
　15時過ぎということもあり誰もいません。
　お店の中では、優しそうなお婆ちゃんがのほほんと立たれていました。　
　
　メニューは九州らしく、月見、ごぼう、かしわ、丸天、えび天。お値段は350円から450円。　
　
　福岡県の立ち食いではかしわうどんが大好物な私。
　今回もそちらを注文。　
　
　うどんは細めでやや偏平。多分普通の茹でうどんなのだと思います。乾麺っぽい食感でフヨフヨ。
　しかしこれが出汁によく馴染むのです。　
　
　出汁には甘ーく煮付けられた細かい鶏肉が乗り、五臓六腑に染み渡る美味しさ。　
　日常そのままのお店構えと、なんの変哲もない目の前の一杯を前に。
　ここまで来て本当に良かった。そう心の底から思えた、旅路の昼下がりだったのでした。