渋谷に5月11日にオープンしたばかりの
「久留米うどん」にお邪魔して来ました。
アップルストア渋谷のすぐ側、ビルの4階にあります。
同じビルには、同じオーナーの方が手掛けているやきとんのお店なども入っています。
久留米うどんは福岡県のご当地うどんの一つ。
うどんが献立の主食としてではなく、汁物やおかずとしての位置付けになっているのが、他のうどんと大きく違うところだそうです。
店頭は狭くてちょっとだけ入るのに躊躇しますが、勇気を出して入るとそこは素敵な空間が。
家庭的な料理番組のセットで使われていそうなカウンターキッチンといい、机、椅子、内装全てからお洒落なセンスが感じ取れます。
女性向けの印象ですね。
席数は15くらい。お昼時入店で先客5名ほどでした。
入店と同時に若いおにーさんが外に出て行かれたのですが、あの方が大将だったのでしょうか…。
私が店内にいる間は、若い女性が二人で切り盛りされていました。
うどん単品は、かけ480円。月見、きつねが560円。丸天、ごぼう天、のりが580円。
各単品に、いなりorかしわ飯と抹茶アイスが付いたセットは+350円。
大盛りは100円増し。
単品で考えるとメチャメチャ安いですね。
でも、店内がゆっくり寛げる雰囲気なので、セット頼んでまったりするのも捨てがたいです。
今回はシンプルに丸天を注文。
うどんはやや細め。角丸な形をしていて、見るからに柔らかそう。
いただくと、歯で噛む必要がないくらいフワフワでポニョポニョな食感。
うどんでフワフワと感じるのはとても久しぶりです。確かにこれはうどんというよりは汁物かも…と思わせてくれます。
出汁は「煮干し煮込みうどん」と何処かに書かれていた通りに、煮干しの香りがこれでもかと溢れます。
もちろん旨味もたっぷり。時に煮干しのエグみすら鼻を抜ける程の風味と湯気の向こう側からは、私はこういうものを出したいんだ、という大将の顔が見えるかのようでした。
丸天は熱々で魚の味もしっかり。美味しかったです。
家庭的にもご馳走にも、スローフードにもファストフードにもなり得る、筑後うどんのお洒落な方向性の一つを垣間見たような気がしました。
このお店がきっかけの一つとなって、筑後うどんの名前が東京に広がると良いなぁと思います。