以前から噂にお聞きしていた、根津の
「慶」にお邪魔してきました。
根津駅から言問通りを千駄木方面に5分ほど歩くと坂の途中に見えてくる、小さなお店です。
2011年開店。2015年に今の場所に今の場所に移転してきたそうです。
根津の名店「釜竹」の2号店です。
夜の営業が主だったので今までお邪魔出来なかったのですが、最近ランチを始めたのでこりゃ行かねばと足を運んだのでした。
こじんまりとしたお洒落な店内。一階はカウンターのみですが、二階席もあるようです。
(後で知り合いが、「二階は畳で座って飲めるよ!」と教えて下さいました)
若い男性と上品な物腰の女性、お二人で切り盛りされていました。
開店直後の入店だったので先客はなし。
メニューはとてもシンプルに、ぶっかけうどんが500円とかけうどん700円。のみです。
ですが、ここで「おや?」と思われた方はうどんマニアではないでしょうか(^-^;
釜竹の本店では、釜揚げとざるしかメニューにないのです。釜竹で食べられないメニューが、こちらでいただけるという訳ですね。
各大盛りは100円増し。天ぷらはごぼう天、煮玉子天、かしわ天の3種類でした。
慶さんはベースが日本酒バーなのでお酒は豊富です。
カウンター裏の冷蔵庫の日本酒も美味しそうなものばかりでした。
注文からしばらくして、先に煮玉子天が登場。
薄味ですがきっちり味が付いていて、何もつけなくても美味しかったです。
うどんはかけうどんを注文。
こちらのお店、うどんと出汁は、釜竹から都度取り寄せているそうですよ。
そのうどんはやや固めで、折れ幅の短い大振りの縮れ麺のような雰囲気。
あれ、これが釜竹のうどん?とやや違和感を覚えましたが、ああ、釜竹では釜揚げばかり食べていて、こちらのうどんは水で締めているからか、と納得。
ややモソモソとしていて、出来ればもう少しだけ茹でて欲しいかもー…と感じてしまいました(^-^;
出汁は若布にきざみも入って、かけうどんなのにとても豪華。
昆布っぽいザラッとしたかすかな食感が舌に乗ります。香りは立たず全体的に尖ったところのない優しい味わい。典型的な大阪うどんの印象でした。
隠れ家的な上品さがとっても素敵で、夜誰かを誘って行きたくなるお店でした。
逆にお昼はあまりにも上品過ぎて入りにくそうな雰囲気で、女将さんが外に出て呼び込みをされていたのが印象的でした。
釜竹の2号店ということで、多分これからメディアに取り上げられて、どんどんお客さんも入ってくるのでしょうが…。
沢山の方に知って欲しいという気持ちもあり。でもこのまま隠れ家的お店であって欲しいという気持ちもあり。複雑な気持ちになりました(^-^;