2006年に入ってから、2月、3月と休業されていた「とき」が、4月から営業再開されたという話を聞きつけ、これは行かねばタコねば!と再訪しました。
12時20分入店で先客8人。お店を出る頃には、満席、7人待ち(!)にもなっていました。再開を待ち望んでいた方がいかに多かったかが良くわかります。今回は奥さん(?)の姿が見えず、代わりに男性の方がてきぱきと働いていました。
今回はカレー汁うどん750円を注文。先客の分もあったためか、25分程待ってうどんが出て来ました。
うどんは前回より細くなった様に見受けられますが、相変わらず固さを残したコシ、噛み締めるとギューギュー口の中で音を立てます。変わらない美味しさです。
カレー汁はこちらのベースのダシにルーを混ぜたものでしょうか?とても奥行きが深く、それでいて辛さもきちっと感じられる和風ダシ。豚肉、玉葱もゴロゴロ入って味に深みを与えます。うどんとの相性も抜群でメチャメチャ美味しかったです。
久しぶりの訪問で味がどうなっているか少し不安だったのですが、変わらぬ美味しさでとても安心しました。いやー。ここは本当に良いお店ですわ~。次はもう一回肉汁を試してみたいですね。
香川から帰って来たワタシ。早速おみやげを渡しに清瀬の知り合いに会いに行きました。自宅から電車で一時間半程のここ清瀬から、東村山は目と鼻の先にあります。せっかくなので、おみやげを渡したらこの機会に東村山を再訪してみようと思いました。
知り合いが来たので早速おみやげを渡して、これから東村山に行く予定だと伝えたら、すぐそこなので車で送ってくれるとの事。感謝して乗り込みます。目的地は
「とき」。先の「
きくや」「
小島屋」と並んで、東村山の美味しいうどん屋として良く紹介されている有名店です。
東村山駅西口の交差点を線路沿いに北へ。最初の踏み切りを西へ。コンビニの傍にうどんの幟が見える角を曲がると目的の店
「とき」はあります。ちょっと車では入りにくい所です。
いかにも静かな住宅地に佇むお店、という感じで、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
店内はやはり周りの風景に溶け込むかの様に、しっとりとしたシックな作りです。席は4人掛けのテーブル席が3~4つとカウンター席。カウンターの奥の厨房には大きな釜がどどんと3つ。顔は怖いけれども人の良さそうな大将と、奥さん…でしょうか?が、迎えて下さいました。テーブル席は全部埋まっていたので、カウンターに腰掛けます。
冷たい麦茶を頂いて注文をすると、大将が真剣な顔つきで仕事を始めました。どうやら調理全般は大将が一人で全て行っている様です。奥さんは接客担当なのか、お客さん一人一人に声を掛けて回っています。荷物を気遣って下さったり麦茶を替えて下さったり、細やかな心配りを見せて下さいます。
きっちり茹でから始めて15分程。どっしりとした重量感のあるうどんが運ばれて来ました。早速写真を撮り始めると、奥さんが「(お店)暗く無いですか?」と、やはり気を利かせて下さいました。わー、写真撮るのに気を使われたのは初めてですよ。とても嬉しいですが、妙にこっ恥ずかしいです。
うどんはクリーム色をした不揃いな手打ちでちょっと固め。食べてみると粉の香りがふぁんとして、ゴシゴシギュッギュッとした感触が歯に伝わります。
おおぉぉ、これは!今までワタシが武蔵野うどんとはこういうものだ、と勝手に思っていたものに一番近いうどんじゃないですか。肉汁は葱も肉も盛り沢山。飲める美味さです。
うどんを一通り食べ終わると、何だか不思議なものがざるの底に残っていました。2.5センチ幅位の薄いうどん…?って、これ
ひもかわじゃないですか。
桐生の方で食べられる薄くて幅広のうどんの事ですが、そういえばさっき大将が一枚だけこれをざるに敷くのを見ました。どうやら
ちゃめっ気を利かせてくれた様で。嬉しいオマケです。ムニムニ頂いて、どうもご馳走様でした。
このお店は味も接客も、うどん食いの記録の中で一生記憶に残るだろうと思います。気持ちの良い店でした。