最近、うどん好きな知人達の間で話題に上っていた噂のうどん屋さん
「石臼挽き自家製うどん しゅはり」にお邪魔して来ました。
なんでも、ミシュランで星を獲得したこともある「
蕎楽亭」で修行をされた大将が手がけたお店なのですとか。
お店は錦糸町駅の北口から錦糸公園を抜けた大通りを亀戸側へ直進。橋を渡ったところの警察署裏手にあります。
店内は小さめですがレイアウトのためか奥行きと広さを感じます。厨房を臨み横にカウンター席が並んでおり、10人も入れば一杯な印象。
若い大将と、働き始めたばかりの印象な若い女性の二人で切り盛りされていました。
開店直後に入ったので先客はいませんでした。
メニューは冷たいのと温かいので種類が分かれており、それぞれうどんと冷麦が選べるようです。
冷たいせいろ、ぶっかけ、ひやかけ、そして温かいかけの650円を始めとして、ざる、たぬき、きつね、梅とろろ…とオーソドックスなメニューが並んでいるかと思いきや、トマトや牛すじなどを使った創作メニューもちらほらと。
ランチはミニ丼+ミニうどんのセットメニューもあるみたいです。
お酒のおつまみ、そしてお酒メニューも豊富です。
お酒は日本酒が中心ですが、ワインもあったり、ゆず酒は鳳凰美田だったり、さりげない中に光るチョイスが素敵過ぎます。
今回は二色を注文。
蕎楽亭では夫婦盛り(蕎麦とうどんの合盛り)をいただきましたが、こちらはうどんと冷麦の合い盛りです。
7~8分で出て来ました。
しかし美しい盛りですね~。
良く見ると、うどんと冷麦で色が違うのが確認出来ます。
冷麦は蕎麦のエッセンスが詰まった極細のツルツル麺。純白な麺肌の中にふすまが入っているのが見受けられます。
口に含めばとても瑞々しく、スルスルと喉を伝って降りて行きます。
うどんは冷麦に比べると格段の太さ。でも通常のうどんと比較すればこちらも極細の部類に入ります。
太いせいもあってか噛んだ時の抵抗が冷麦と桁違い。コシというよりはやや固めの食感です。
爽やかな風味は冷麦もうどんも十分感じられましたが、水を多く含む印象で、小麦粉の味自体はあまり感じられませんでした。多分、そういうタイプのうどんなのだと思います。
出汁は徳利でいただいた時「少なっ!?」と思うほど少量でしたが、実際にいただいてみるとこちらで十分でした。
節のキュッとした感じはありつつも、まろやかで香りも風味も上品な感じで、蕎楽亭に比べてもやや薄めの印象。
しかし瑞々しいうどんを浸して食べても不満を感じることはなかったです。この絶妙なバランスは凄い、としか言いようがありませんでした。
確かな仕事を感じられるとても良いお店でした。
敢えて一言書くとしましたら、お蕎麦屋さんからの転身のためか「この一品でお客様に満足していただく」タイプのうどんではなく、「蕎麦前があってお酒を飲んで、〆としていただく」タイプのうどんを提供されているお店、ということでしょうか。
ランチでもメニューを眺めるに、お酒ありきのうどん屋さんなのかな、という印象が強かったです。
という訳で、こちらには今度は飲みに行きたいです(笑)。
若い大将もにこやかで物腰低く、話しやすくてとても素敵な方でした。