先日、池袋に来た時に偶然見つけたうどん屋さんを再度訪れてみました。
店名は
「手打ちうどん 立山」。
なんでも1970年代に活躍された元巨人軍のピッチャー、横山忠夫氏が引退後に開かれたお店なのですとか。
場所は西池袋の丸井の脇を入って、しばらく進んだところにあります。
店構えはごくごく普通の昔ながらのうどん屋さん、といった感じ。
店内は外で見た印象よりも遥かに広く、テーブル席とカウンター席で40人ほどは座れそうです。分煙やランチ禁煙などはされていないようで、先客が煙草をぷかぷかふかされていました。この辺りも昔ながらのお店といった感じですね。
スタッフは、大将の横山氏と接客の若い男性が一人いらっしゃいました。
メニューはオーソドックスですが品数豊か。
たぬき、わかめ、月見、梅干など650円から釜揚げ、煮込みうどん、季節のごぼう天付ざるまで揃います。価格は全体的に安めです。
また、蕎麦もでき、ご飯もののメニューも豊富。素麺のメニューもあります。
今回は梅干しうどんを注文。
先客がいらしたこともあり、ゆっくりと10分以上待って出て来ました。
うどんはやや幅広でぴろぴろとしたもの。
待ち時間を考えれば茹でたてに近いと思うのですが、とても柔らかく、食べるとホロホロと口の中でほろけていきます。
胃が苦しい時などでも食べられそうな優しいうどんです。
出汁は透き通っていてこちらも優しい感じ。全体的に甘みを強く感じました。
ごくごく個人的な印象としては、大阪寄りの関西風の出汁のお味でしょうか。
酸っぱい梅干しが良いアクセントになっていました。
サービスで付いて来た炊き込みご飯もいただきました。
こちらも甘めで優しい味付けでした。
今時珍しい、本当に昔ながらの(ただし出汁は関西寄りの)うどん屋さんでした。
ホロホロとしたうどんも、この辺りのうどん屋さんと比較すると似た傾向のお店がなくて逆に個性的。
横山氏の現役時代の活躍をご覧になられていた方も、うどん好きな方も受け入れてくれそうなお店です。