かつて、「麺やとらのこ」「伊吹」「麺・酒・やまの」「肉汁やZERO」など数々の麺類における人気店を生み出し、練馬でも「肉汁や」「練馬ちゃんどん」などのうどん屋を展開してきたとらのこグループ。
その新規店が練馬に三度降臨した!との情報を得て、遅まきながらお邪魔して来ました。
店名は
「肉汁うどん すずしろ家」。開店は2015年3月。
場所は練馬駅から徒歩三分ほど。南口商店街を真っ直ぐ抜けた先にあります。
店頭には屋号の由来が。
すずしろとは大根のことで、この辺りで大根といえば練馬大根という特産品があります。
体に優しい食を目指し、地元の一般的食材の大根を屋号にされたとのことでした。
店内は右手の壁に大きな液晶テレビ、左手にテーブルが並んでいます。少し食堂を思わせる雰囲気なのですが、その割に妙に薄暗くて変な違和感があります。元あったお店の影響なのでしょうか。
キャパは20席ほど。店員は接客担当の女性が1名。奥の厨房に女性が2名。お昼時の入店で7割ほど席が埋まっていました。
メニューはシンプルで、肉汁、けんちん、カレーがそれぞれつけ、かけと用意されているだけです。
お値段は肉汁750円、けんちん800円、カレー800円。
麺は並400g,中盛500gで、大盛600gになると100円増しとなります。
サイドメニューには、かき揚げ、ちくわ揚げ、すずしろ漬、唐揚げ、あと、炊き込みご飯が用意されていました。
今回はシンプルに肉汁つけうどんを注文。お腹が空いていたので中盛で。
と言った途端、1分もしない内にうどんが出て来ました。お腹が空いている時にこのスピードは良いですね。
うどんは黄色からややくすんだ色味がかっていて、ゴツゴツっとした固さ。太さは均一で、食べている間は機械打ちっぽい印象でしたが、後で見直してみると捻れてたりもしますね。
噛むとほんのりとした粉の風味がします。
出汁は意外なほどの直球勝負で、醤油が勝ったややしょっぱめの風味を上からお肉の脂で中和している感じ。
「肉汁や」の時の、つけ麺とうどんの良いとこ取りのような洗練された雰囲気ではなく、むしろ小平や清瀬の方で良くいただいた、地元のお客さんが日常的に食べに来るお店の印象でした。
屋号にもなっている大根は小さいお皿に入っていますが、出汁に挿入すると意外なほどの存在感を示します。
さっぱりしていて美味しいのですが、やはり出汁の温度が下がってしまうのがやや残念な感じでした。
変な書き方ですが、今まで一風変わったお店を展開されてきたとらのこグループからは想像出来ないくらい普通の肉汁うどんでした。
ただ、地元の一人として、個人的にはこれはこれで日常的に使えるので、むしろありがたいなぁという印象でした。
お腹が空いた時にまた食べに来たいと思います。