中華街に用事が出来たので、ちょっと足を伸ばして
「かばのおうどん 横浜元町本店」にお邪魔してきました。
2009年開業のうどん屋さんで、打ちたて茹でたて、無化調、揚げたてをモットーとする「かばのおうどん=横浜うどん」を全国に広めるために挑戦しているのですとか。
すでに関内に支店があり、そちらではお寿司もやられているようです。
横浜元町本店は石川町駅から徒歩4分。首都高速の高架下の目立つところに建っています。
店内は落ち着いていて重厚な雰囲気。右手に奥に伸びた厨房とカウンター席、左手にテーブル席があります。
席数は18席、さらに私は確認出来ませんでしたが、2階もあってそちらには8席あるそうです。
厨房には製麺機が。
この時は開店直後に入店しましたが、すぐに何人かのお客さんが入って来ました。外国の方も利用されていました。
近所のサラリーマンとおぼしき方はお持ち帰りも出来るようで、そちらを利用されていました。
接客は普通でしたが、お客さんとのトラブルの話を店員同士、目の前でずっと話されていて、その辺りはうーんと感じました。
メニューの印象は「多彩で何でもあり」。
武蔵野を連想させる肉汁うどんやきのこ汁うどん、讃岐の定番釜玉うどん、博多系のかしわのおうどん、変り種のジャージャーおうどんやチゲ辛おうどんなど、バラエティーに富んでいます。
お値段は、一番安いかけうどんでも650円とやや強気の設定。
うどんだけでなく、丼物やここでは「かば天」と呼ぶ天ぷらのセットメニューも豊富です。
メニューの先頭に書かれた、うどんに4種類の天ぷら、杏仁豆腐が付いてくる「横浜セット」は1,590円とお高めですが、とても美味しそうです。
今回はかしわのおうどんに鳥ささみかば天330円を追加してみました。
15分ほどして出て来たおうどんは…あら、器からしてとてもお洒落です。
うどんはパスタマシーンで打ち出されたような、平打ちっぽい太さ均一のもの。色は純白ではなく、やや黄色から褐色がかっていて武蔵野うどんを連想させます。
食べてみると、讃岐よりもむしろ西武側の黒い武蔵野うどんを連想させます。固めの食感が歯に楽しく、鼻には粉の風味、舌にはかすかな甘みも感じられます。
出汁はふんわりと鰹節が香り高級感を誘います。かしわは繊維状のホロホロになるまで煮込まれていて、上品な甘めの味わいが癖になります。
うどん、出汁、具材のバランスがとても良くグイグイ飲めてしまいました。
鳥ささみのかば天はもちろん揚げたて。
カバ粉なる魚粉みたいなものが卓上にあり、そちらをかけたりで美味しくいただきました。
おうどんをいただいた限りでは、とても美味しく人にお薦めしたくなるお店でした。
が、価格設定が東京の平均的なうどん屋さんと比較しても200~300円ほど高く、その辺りをどう捉えるかで感じ方が変わりそうな印象でした。
(今回の食事はうどん+天ぷらで1,210円でした)
ただ、この周辺はあまりうどん屋さんがないこともあり、そういう意味でのトータルな選択肢として、は間違いなく上位に入ってくるお店だと思います。
横浜中華街に来ても、私はうどんが食べたいんだ!というぶれない方に特にお薦めします(笑)。