再び自転車を漕いで、香川2日目2軒目は
「上原屋本店」へと向かいました。
約40年前に麺の卸しを始めたという歴史のあるセルフ店です。
場所は栗林公園のすぐ横です。
11年前にレンタサイクルを利用した時は気付きませんでしたが、高松市街から栗林公園て意外と近いのですね。サクサク着いてしまいました。
18台分ある広い駐車場を抜けてお店に入ると、左側にはセルフのカウンター、右側にゆったりとした間隔でテーブル席が設けられています。50席あるそうです。
奥にはお座敷席もあり、小さいお子様を連れたご家族が美味しそうにうどんを食べていました。なんだかほっこりします。
そのせいもあるかもしれませんが、女性の多い厨房や親切な対応など、とにかく店内居心地の良い雰囲気に包まれていました。
先ほどのうどんバカ一代が、入るとややピリッと背中が引き締まるような空気だったのと比較すると、こちらはうどんを食べたらそのまま店内で寝てしまいそうな…そんな空気を感じました。
セルフカウンターの横には、うどん玉を温めるための湯切り場、ダシを注ぐ蛇口などがしっかりと揃っています。
メニューは温冷かけ、釜揚げ、ざる、冷やし、ぶっかけが全て小250円、大350円、とシンプルです。
今回はシンプルにかけうどん小で注文。
「いまうどん締めてますから、少しだけお待ち下さいね~」と嬉しいお言葉。確かに、厨房の向こうでお兄さんがザブザブとうどんを水で締めているのが見えました。
うどん玉をもらって清算して、後はテボでうどんを温めてダシかけて…と手順を確認していたら、目の前にとっても美味しそうなお揚げさんが。
我慢できずに一枚もらってしまいました。値段をど忘れしてしまいましたが、100円だった…ような気がします^^;
そんな訳で、いただきます。
うどんは細くて綺麗な真四角。太さは均一で表面がツルツルとしています。
噛むとむっちりとしていて優しい食感。
出汁はとても上品で薄味、でも確かに旨みの感じられる優しい風味。
そしてお揚げ。乗せるとうどんが見えなくなります^^;うどんが小だとやや持て余す感じ。大の方が食べていて楽しいと思います。
こちらも上品に、しかし出汁よりは確実に甘く煮てあって、出汁に深みを与えてくれました。
テボも出汁の蛇口もあるので、一通りのセルフ店ならではの所作が楽しめ、しかし店員さんは皆優しく、セルフ初心者でも観光客でも安心。という、セルフのお手本のようなお店でした。
さらに家族連れでも気兼ねなく落ち着ける居心地の良さが相成って、このお店ならではの暖かい個性を作り出していました。
人を連れて来たくなりますね。栗林公園にも近いですし、こちらにはまたきっと遠くない先、訪れる日が来ると思います。