香川旅行2日目。
前日にレンタサイクルで借りた自転車に乗って、朝のうどん屋さん巡りに出かけました。
高松でレンタサイクルに乗るのは実に11年ぶり。当時は地図を片手に迷いまくっていました。とても懐かしいです。
でも今回はスマホでナビがあるので大丈夫。ほどなく目的地
「手打十段 うどんバカ一代」に到着しました。
場所は瓦町駅と花園駅のちょうど中間くらい。高松商業高校のすぐそばにあります。
2004年4月の創業、2014年に10周年を迎えたようです。
店内は長机がずらっと並び、その周りにもカウンターよろしく椅子が並びます。壁は有名人のサインで一杯。
四国新聞社の讃岐うどん遍路によれば、大将の見谷さんは極真空手で黒帯を持つのですとか。そのためか厨房は礼儀正しく、そして少しだけコワモテな雰囲気。
この日は平日だったこともあってか、朝8時半の入店で先客は5人ほどでした。
メニューは盛り沢山。
温冷のかけうどん小290円を筆頭に、冷やし、ざる、醤油、ぶっかけ…と、東京の讃岐うどん屋さんで連想できる讃岐うどんの基本メニューはほぼ全て網羅しています。
肉うどん、カレーうどん、しっぽくなどもありますね。また、セルフ店にも関わらず、釜揚げを始め、釜ぶっかけ、釜玉、釜バターなどメニューが豊富なところも嬉しいです。
今回は壁に「おすすめ」と書かれていた釜かけを小で注文。
5分ほどお待ちください、と言われたので、のんびり店内のテレビを見つつ、やがてメニューが呼ばれて出て来ました。
…量、多くないですか?(笑)これで小とはビックリです。
うどんは釜かけなのでもちろん茹でたて。
やや太めで艶々でブリンブリンとしていて、こんなの絶対美味しいに決まってる!と食べる前にわかる美しさです。
しかし食べてみたらさらにビックリ。うどんが甘いです。釜揚げで水で締めていないからということもあるのでしょうが、これだけうどん単体で美味しいうどんは本当に久しぶりのような気がします。
コシは弾力というよりは絹に近い食感で、噛み締めた歯をいくつもの小麦粉の層が受け止めては程なく切れていく感じ。
ダシは一瞬、お湯?と思うほど透き通っていますが、しっかりとイリコの香り、そして舌にズシンと深い旨みが乗ってきます。
これはカウンターにドデンと置かれた大量の昆布のなせる業でしょうか?とても美味しいダシでした。
店名にこそ「バカ」が付いていたりと、若々しくて不思議な印象を受けてしまいましたが、味はド真面目そのものの素晴らしいうどんでした。
お腹に余裕があれば冷たいのもカレーも食べたかったです。次回は必ずや!