仕事の合間に突発的に夏休みを取り、名古屋に突撃。
今池にあります衣笠氏のうどん屋
「うどんや太門」を初訪問しました。
衣笠太門氏といえば、はなまるうどんの東京都一号店である渋谷店の初代店長であり、他にも数々のうどん屋を手がけ、また仕掛けて来られた方であります。
私も田町の「肉芝」を始め、色々なところでお世話になりました。
「うどんや太門」は、その衣笠氏が名古屋で独立、満を持して2012年にオープンしたうどん屋さんです。
店内はとってもお洒落。広いオープンキッチンをとり囲むようにカウンターが配置されています。
10人ほど入れば満席でしょうか。
大将である衣笠氏を、奥様と若い店員さんががっちりサポートしております。
今回は予約して18時入店。すぐにお客さんが入って満席になっていました。
メニューはかけうどん600円から。
釜玉や釜揚げ、おろしぶっかけなどの讃岐メニューに混じって、名古屋うどんならではの「ころ」、大阪は釜たけ発祥の「キムラ君」、見た事のない「ドテまぜ」などの品が並びます。
小盛りは100円引き。大盛りは150円増し。
ただ、Facebookにも「ダイニングバー」と書かれているだけあり、ほとんどのお客さんがうどんだけでなくコースとしてお料理、お酒を楽しまれている様子でした。
この日は他に予定がなかったので太門たんのうコース3,000円を注文。
お酒はエビス生小300円と3種利き酒セット790円を頼んでみました。
地元愛知県は「醸し人九平次」の秋貞商店限定ver"純米吟醸 フォーブル・サントノーレ"、愛知県「蓬莱泉」"特別純米 可。"、愛媛県の「媛一会」など、どれも凄いお酒揃い。
まずは前菜。
野菜スティックに添えられた味噌が美味しくて、食べ終えた後もしばらくチビチビやっていました。
もう一皿。
左奥のどて煮が美味!浅漬けも野菜が甘くて箸が進みます。
唯一、手前のハムはかかっている唐辛子が多すぎて、しばらく舌が痺れました^^;
続いて天ぷら。
もちろん揚げたてがやって来ます。
奥三河どりの天ぷら含めて天ぷら全7品。
続いてうどん。
おでんにうどんを浮かべたその名も「うでん」。
細めでしんなりしたうどんに、具材から旨みの出まくったダシが絡んでとても美味です。
牛すじがまた甘くて美味しい。
ここで鴨!脂がジューシーでとても美味です。
すだちころうどん。
そういえばこのうどんを初めて見たのは衣笠氏のお店「肉芝」でした。
冷たいダシに爽やかなすだちが絡んでとてもさっぱりとしたお味。
この辺りでお腹が重くなり、だんだん身動きが取れなくなってきました。
たまり醤油を使った釜玉…だったような気がします(笑)。
一口サイズでもちろん美味しいのですが、ダシ醤油が多かったのか一口サイズなのにやや重く感じました。
いや、すでに胃自体が重かったのですが(汗。
最後に出て来たのは…なんとサイフォン!
煮干と昆布で取ったダシに目の前で鰹の香りを加えます。
丼からは今まで嗅いだことのないくらいに多量の香りが。
鰹の香りが凄いうどんというと銀座三越の「長徳」を思い出しますが、そこより凄いです。
表面には煮干が一匹の遊び心。味付けは白醤油だけだそうです。
シンプルな盛り付けなのに凄い存在感。
かけうどんなのにオンリーワンな満足感でした。
実はこの後にデザートもあったのですが、この時点で胃袋が限界に達してしまい、あえなくギブアップする羽目にorz
自分の許容量を把握出来ていませんでした。まさかこんなに美味しいコースで残してしまうとは。
その節は大変失礼いたしました。
しかし、それにしても聞きしに勝る凄いうどん屋さんでした。人に紹介しまくりたくなるお店ですね。
どうもご馳走様でした。ありがとうどん!