11:00 こうめ発 こうめを後にして、次の予定をどうするか考えてみます。ぼーっと現在時刻と周りの店を確認してみると…、あれ、この時間だと、もしかして
「日の出製麺所」の営業時間に間に合うのでは?
時刻表を調べると良い時間に電車が出ていて、やはり間に合いそうな感じです。こりゃ行くしか無いでしょう。ぱたぱたと宇多津駅に戻りました。
11:21 宇多津駅 ~ 11:26 坂出駅 坂出駅を南に出て、線路沿いに西に向かいます。大きな道路、19号線に出たらそこを南へ。
道中は病院やグラウンドなどもあって、若い兄ちゃん姉ちゃんがパタパタしています。流石にここら辺は賑やかな方ですね。
しばらく19号線を南下していると、彼方に行列が見え、やがて目の前に大きな文字の書かれた建物が現れました。
11:38 「日の出製麺所」着 「日の出製麺所」は、創業昭和5年という長い歴史を持つ製麺所で、おそらく香川県でも最短であろう、1日に1時間しか営業していない食堂です。
着いた時は開店直後でしたが、土曜だからか店の外には5人程のお客さん。店内にも4人程。3つしかないテーブルはもちろん満席です。お年寄りから高校生まで、幅広い年齢層のお客さんがそれぞれ、美味しそうにうどんを食べています。
少し待って店内に通されました。先に席に着いているお客さんがお替わりするので、流れは結構ゆっくり目です。それでも5分少々で席へ。
ここでは注文すると店員さんがうどんを席まで運んでくれて、味付けは自分でする半セルフです。机の上には生醤油、ぶっかけダシ、天かす、ネギが鎮座しています。
うどんが出て来ました。ホームページで見た通りの、いやそれよりも美しい純白で半透明のうどんが、漆黒の器に映えています。
ではでは、とずるずるーっと啜ると、
ぬ、ぬおーん。見た目の繊細さに似て、伸びがあって且つ、ギュッとしなやかなコシが気持ち良く口中をくすぐります。特筆すべきは口中に広がるその香り。素のままはもちろん、醤油をかけてもなお小麦の香りが負けません。いやぁすごいです。これだけ香りの強いうどんは初めて食べましたよ。
ここは製麺所で、製造しているお土産うどんも各所で評判が高かったので、お土産はここで買いました。家では流石にお店で食べた様な香りが出ませんでしたが、充分美味しいうどんでした。
いやー良い店でした。ここは1日1時間の営業時間が例え15分になろうとも、是非来たい。そんなお店です。