仕事で大阪に出張してきました。
現地での合流には時間があったので、とりあえずうどんでも食べて行こうと
「道頓堀 今井」に足を向けました。
大阪ならではのおうどんを体現する、大阪でもトップクラスのお店。遠く東京でもそのお名前は何度か耳にしたことがあります。
今回、大阪に向かう新幹線車内でTwitterフル回転で色々お聞きしたところ、そちらでもここと「千とせ」には行くといいよー!とお薦めいただいたのでした。
お店はまさに道頓堀の川沿いにあります。きらびやかなお店が並ぶ中に一軒、伝統的な日本家屋が建っていてビックリしてしまいます。
これは、店内もさぞ質素な佇まいなんだろうなぁ…と思いきや、エレベーターがドドンとありまして二度ビックリ。
(私は二階に通されました。)
トイレのドアも今風な回転ドア式で、その外観と中身の不思議なギャップに初めての方は戸惑ってしまうかもしれません。
メニューは先頭に「鍋焼きうどん2,468円」と書かれていたため、思わず財布の中を確認してしまう有様でしたが、
後ろの方に行くとそれ程高くはなく、
かけうどんに至っては578円。この佇まいにしては良心的なお値段にホッとしました。
今回はきつねうどんを注文。5分ほどで出て来たそれは…おおお、とても綺麗なビジュアルをしています。
餡のような透明感のあるダシから箸をたぐり寄せると、ふんわりもっちりとした純白の麺が顔を出します。
コシが強いという訳ではなく、かといってブツブツ切れる訳でもなく、ダシと最大限馴染むために計算され尽くした結果生まれたかのような、完成度の高いうどんです。
ダシはじんわりじんわりと舌から喉に染み渡るような、旨み溢れるもの。
鰹節が!昆布が!みたいな主張はないのですが、香りを嗅ぐだけでも「あ、しっかり作ってる」とわかる美味しいダシでした。
お揚げは巨大なものが二枚。
甘く煮付けられていて、それがまたこのうどんに最高に合うのでした。
きつねうどんというオーソドックスなメニューにも関わらず、出された一杯はまるで宝石のようで、心の芯から衝撃を受けてしまいました。
いやはや、堪能させていただきました。
何から何まで凄いお店だと思います。
新大阪の新幹線駅構内を始め、支店がたくさんあるので行き易いのも良いですね。