かねてよりの宿題店だった、瑞江の
「はんなりや」にお邪魔して来ました。
久徳ゼネラルフーズのうどん製麺所に直結した、蕎麦も出てくるうどん屋さんです。
お店は都営新宿線瑞江駅から徒歩10分ほど。
北口を出て商店街を抜けて307号線を超えて、人気も少なくなって「ん?こんな所にお店があるの?」と疑問に思う頃、突然目の前に現れます。
プレハブ造りのシンプルな外観は、香川の飾り気のない製麺所を彷彿とさせ、何だかワクワクとした気持ちにさせてくれます。
ドアを開けてまたビックリ。中に入るとそこは人、人、人だらけ。瑞江中の人がここに終結しているんじゃないか、という位にごった返し、皆それぞれが、美味しそうにうどんを啜っています。
雑然とテーブルを並べた店内は食堂を思わせます。椅子をざっと見るだけでも30人以上は入れると思うのですが、どこも人で一杯でした。
注文は食券制。食券を買ったら左手の厨房に券を渡し、後は呼ばれるのを待つだけです。
食券機に雑然と並ぶメニューは非常に見辛いです(笑)。
ざるうどん、釜玉うどん、冷玉うどんが290円。
肉うどんやおろしうどん、カレーうどんなど散見する中に、焼きうどんや肉野菜炒めうどん、豚しゃぶつけ麺うどんなど、あまり他のお店では見かけないメニューも目に入ってきます。
多分、単品の最高額メニューはすき焼きうどん780円。全体的にはどれも安めの印象です。大盛りは50円増し。定食やら天丼とのセットもあり、お腹の空いた方でも選択に困ることはなさそうです。
ごちゃごちゃしている券売機に圧倒されて何を頼むか決めかねていたら、スペシャルうどんのボタンの上に
「迷ったときはこれ!」と張り紙を見つけたので、それに従い今回はこれを注文。
今回は先客がたくさんいたので15分ほど待ちました。が、見込み茹でっぽいので、回転は早そうです。
出て来たうどんは牛筋、かき揚げ、温玉、かいわれ、鰹節などが乗ってまさにスペシャルな雰囲気です。
うどんは機械打ちっぽい太めでねじねじっとしたもの。冷たい分締まっているからかもしれませんが、ズルズルというよりはモグモグといただく感じ。
うどん自体の味は…正直、他の具材の味が強すぎて全くわかりませんでした^^;しかし最後まで飽きることなくいただけました。
ぶっかけっぽいダシはやや甘めで強め。ここに更に牛筋煮込みの甘さやかき揚げの油が加わって、かなりの濃い味に。
一方で、かいわれや海苔の爽やかさ、温玉が味をまったりとさせてくれたりし、終わってみたらあっさりと完食しておりました。
しかし、食べた後はお腹がかなり苦しくなりました^^;
静かな土地柄に雰囲気、しかしお客さんに愛されているのが良くわかる賑わいっぷりなど、良い意味で東京らしくない、うどんの懐の深さを思い知らされる面白いお店でした。
ちょっと人を連れて来たくなりますね。