先日、青梅街道のニュー「
福助」さんに出かけた時のこと。
女将さんに、近くに
「根古坂」といううどん屋さんがあるよ、というお話をお聞きしまして。
そういえば、以前メールでも根古坂さんがお薦め、という情報をいただいたことがあり、お邪魔してみる事にしました。
お店は賑やかな大通りを一本入ったところにあり、大通りとは打って変わって静かな住宅街の一角、お屋敷の中にあります。
表門をくぐって、屋敷の敷地内に入るので、こちらも自宅系かな?と思っていたのですが、敷地の脇の一角にお店っぽい入り口があり、小さな暖簾がかかっておりました。
店内に入ると6席ほどのカウンター席と厨房というシンプルなスペース。厨房にはご年配の大将と奥様らしき方が和やかに調理されていて、常連さんらしき方が大将と楽しそうに話をしております。
何と言いますか、あまり体験したことのない感覚に包まれます。すごく不思議な空間です。
メニューはシンプルに、糧うどん600円、肉汁糧うどん800円、ぶっかけ糧うどん700円の三種類。
普通盛りはうどん300gで、100円減で200gの小盛りに、200円増すと大盛りの500gに出来ます。
また、サイドメニューに半熟味付け玉子とちくわの天ぷらがありました。
今回は連食なので小盛りで注文。肉汁糧うどんのあつもりにしてみました。
注文を受けてから茹でるみたいで、15分ほど待ちました。糧と小皿、小鉢が添えられています。
うどんを見た時の第一印象は「綺麗なうどんだなー」でした。
あつもりだからというのもあるのでしょうが、整った四角い麺線、表面ざらっとしていながらも艶々しています。一反木綿が付いているのも嬉しい限りです。
いただくと、武蔵野うどんのイメージを覆すような上品で食べやすく柔らかい食感。しかしうどんの美味しさは十分に感じられます。
肉汁は肉汁なのにこれまた上品な印象。
訳のわからない例えで済みませんが、本格的な蕎麦屋さんがうどんダシを作るとこんな感じかなーという、個人的な漠然としたイメージを具現化したような。甘めでスッキリしたものでした。
うどんとの相性も良くサラッといただいてしまいました。また、糧もお肉も美味しかったです。
お屋敷の中にあるお店なことから、そこはかとなく家庭的なお味のおうどんを想像していたのですが、出て来たうどんは非凡そのもの。良い意味で期待を裏切られてしまいました。
しかし雰囲気は大将と奥様のお人柄の良さもあってとっても家庭的。
一度は足を運んでみても損はしない、ステキなお店だと思います。