三ヶ月ぶりに練馬の「かしわ屋」にお邪魔したら、ランチメニューが細かく変わっていました。

　以前は無かっただしかけうどんや、釜たまうどんがメニューに増えていたのは個人的に喜ばしい限りです。
　寒い時期に、かけうどんがないのはちょっと寂しいなーと思っていたものでして。
　そんな訳で今回はかけうどんに転びかけたのですが、思い直して前回から気になっていた軍鶏つけ汁うどんを注文しました。
　この日は大雪が積もった日なので、うどんはもちろん温かい釜揚げです。

　うどんは前回よりもしなやかに柔らかくなっていました。

　粉の香りも甘みもちゃんとありますし、こりゃ美味しいうどんだと嬉しい舌鼓。お腹が空いていたのを差し引いてもモリモリいただけます。　ダシは変わらず濃いめで甘みの強いもの。三つ葉なども入って引き締まった大人の味。

　お肉は小さめながらも噛み応えがあり、今までに味わったことのない不思議な旨みが感じられました。
　これが軍鶏の味なのでしょうか？体験したことのない味に面食らってしまい、うどんに合うかどうかは未知数な印象でしたが、ダシ、お肉単体としては美味しくいただけました。

　練馬に今月オープンしたばかりの新店「かしわ屋」にお邪魔して来ました。
　練馬駅から南側の商店街を入ってすぐの所にあります。（練馬駅前交差点から桜台寄りの所にある入り口を入ったところです。）

　元々は「あみ蓮」という、ちょっとお洒落な焼き鳥屋さんのあった所です。　店内はあみ連の時のものをそのまま使っているみたいで、お店の真ん中にある厨房をカウンターが取り囲む構成になっています。キャパは12～3人くらいでしょうか。照明が暗めでお洒落な感じもそのまんまです。

　厨房には若い大将と女性の方が一人。また、ご年配の女性が配膳や接客をされていました。元あみ蓮のスタッフがそのままやられているそうです。
　土曜昼の入店で先客は4人ほど。いずれもご近所の方のようでした。　メニューはかけメニューがなく、つけ、生醤油系のうどんのみのようです。

　先頭には「軍鶏のつけ汁うどん」800円。
　一番安いのは、ざるうどん、釜揚げうどんで580円。他、かしわ天や野菜天のついたメニューが並びます。

　かしわ天丼や明太ご飯など、ご飯もののメニューもありました。
　今回はかしわ天釜揚げ780円を注文。15分ほど待って出て来ました。
　薬味がないのは店員さんが出し忘れたからでして＾＾；後で持って来てもらった小皿には、小ねぎ、生姜、ごまが付いていました。　うどんはやや褐色がかっていて中太、四角。
　他のお客さんとの会話をお聞きした所によると、香川から小麦粉を取り寄せているそうです。

　噛むとモグッといった食感で、粉の風味あり、甘みあり。味が濃い目に感じたのは塩が強いせいでしょうか。でも美味しいうどんです。
　私は釜揚げだったので全然問題ありませんでしたが、冷たいのだとちょっと固いうどんになるかもだなぁ…という印象でした。　ダシはかなり濃くて、しかし醤油が勝ち過ぎている訳ではなく節の旨みが感じられて美味しいです。

　このお店はメニュー的には讃岐を踏襲しているのですが、このダシに関しては何と言うか宮崎系のそれに近い印象を受けました。
　宮崎のダシの甘みを軽くしてサッパリさせた感じといいますか。揚げ玉を入れたくなりました（笑）。　かしわ天は九州産赤鶏だそうで、流石は元焼き鳥屋！というお肉な旨みでした。
　ただ、ちょっと鶏自体の脂でしょうか、強いかなという印象が残りました。　あみ蓮のスタッフがそのまま働かれているからでしょうか。開店直後とは思えない落ち着いた雰囲気と、完成度の高いメニューを出されているのは凄いなぁと思いました。

　ちょっと気になったのは、配膳の方がまだあまりご自身のメニューをご存知ないのかな？と（お客さんとの会話の中で）感じたことと、厨房が高い位置にあって大将が黙々と作業をされているので、そこはかとなく威圧的な緊張感があることでしょうか＾＾；（これはあみ蓮の時も同じ感想でした）
　でも、開店当初の話なので今は落ち着いているかもしれませんね。