2012年5月に晴れてオープンしました東京スカイツリー。
　そのスカイツリーを囲むように同じくオープンした大型複合施設「東京スカイツリータウン」。

　この施設の中核となる商業施設「東京ソラマチ」に、香川県の「うどん本陣 山田家」が関東初出店されるというお話をお聞きして、お邪魔して来ました。　香川の「うどん本陣 山田家」といえば私はまだお邪魔したことはないのですが、旧家を利用した風格のある外観に日本庭園を携えた、香川でも屈指の店構えを誇るお店です。
　東京のうどん好きの間では、高田馬場の「蔵之介」の大将が修行したお店として知られています。

　お店は東京ソラマチの6階にあります。平日の開店5分前に到着して、15人ほど店頭に並んでいました。　開店と同時にほどなくカウンターに案内されて着席。店内は広く60席ほどあるようです。接客は流石、といいますか、凄くしっかりされていました。　メニューもとっても綺麗。先頭にはこちらの名物でもあるざるぶっかけ780円が。そしてぶっかけ、釜ぶっかけ、釜揚げ、ざる、天ぷらと並びます。

　お値段はぶっかけの500円から、600円台～700円台のものが多いです。
　今回は商標登録もされている山田家名物釜ぶっかけを注文。普通だと780円で、黄卵付だと50円高い830円。
　3分程度で出て来ました。流石にこの規模のお店なので、見込み茹でになるだろうなぁとは思っていたのですが、出て来るまで一瞬でした。凄いオペレーションです。　うどんは釜揚げだからでしょう、中太でねじくれた状態で盛られています。色は純白といった感じで、ちょっと表面ザラみがあるといいますか、ツルツルとはしていません。艶々していてとても綺麗です。

　いただくと、きっちりとしたうどんの甘みが感じられて美味しいです。ただ、量はお値段に比べるとかなり少なめな印象で、そこは残念でした。　ダシはとっくりに入っています。
　一口啜ってみると、意外なことにかなり甘いです。ただ、ベタついた甘みではなくスッと舌から消える感じの上品な甘さでした。

　薬味はネギ、生姜、レモン、胡麻、大根おろし、天かすと盛り沢山で嬉しくなります。これに卵を入れて釜玉風にしてズルズルいただくと、幸せな気持ちになれました。　うどん自体は流石！と思えるお味だったのですが、やはり場所柄といいますか、全体的にどうしても、コストパフォーマンス的な厳しさを感じてしまいました。ストレートに書いてしまうと、お値段がやや高めで量少なめに思えました。
　（香川の本店ですと、同じ釜ぶっかけ(卵黄付)が600円なのです）
　雰囲気はとても素晴らしいので、その辺りもお値段に加味出来るかが、評価の分かれ目になるのかなと思います。

　今回の訪問では、開店時刻の11時に入店して、3分でうどんが出て来て5分で食べて11時10分には退店してしまったので（笑）、あまりその辺りの良い雰囲気が長く味わえなかったのが残念でした。
　夜などにゆっくり来るのが良いのかもしれませんですね。香川県の本店も行ってみたいなぁ…（しみじみ）。