西武池袋線のひばりヶ丘駅の北口商店街に、お店の中でも食べさせてくれる玉売りのお店があるんだよー、という情報を聞いて、お邪魔して来ました。店名は
「栄屋うどん店」です。
最近ですと、玉売りのお店はなかなかありませんよね。お店はひばりヶ丘駅北口を出て徒歩3分ほどの所にありました。
屋号はうどん店ですが、蕎麦もあるみたいです。店頭ではお客さんがうどんを何人前か買われて行く姿が見えました。ショーケースには天ぷら類も飾られていて、こちらも美味しそう。
店頭の店員さんに中で食べたいんですけど、とお聞きした所、どうぞーと向かって左手にある、ドアを示して下さいました。
中は机が二つあるだけのシンプルなスペースです。奥で親切そうなご年配の女性がうどんを茹でていました。壁には「茹でたてをお出ししています」の張り紙が。嬉しいですねー。
私がお邪魔した時は誰もいなかったのですが、すぐにお客さんが4人ほど入ってきて相席になりました。
メニューは結構あり、つけうどん450円から釜揚げ、肉汁。かけ系はかけうどん550円からカレー、肉、味噌煮込み、けんちん、かき玉と揃っています。
もり蕎麦もあるみたいですね。大盛りは100円増し。天ぷらは店頭値段、生うどんは150円とのこと。
今回は肉汁うどんを注文。ゆーっくりとした時間の後15分ほどして出て来ました。
周りの方がみんな私より後に入って来たので、一人晒し者状態で何だか恥ずかしいです(笑)。
くすんだ灰色の、地粉の香りが伝わってくる様なうどんが嬉しいです。太さは普通なのですが、やや平打ちでねじねじっとしています。
いただくと期待通りの粉の香りがふんわりと。素朴そのものな味わいで、このうどんが商店街のど真ん中で食べられるなんて、と嬉しくなってしまいましたり。
ダシはごくごくシンプルで、おばあちゃんが自分のお家で作ってくれる様な、家庭のお味でした。
薬味はシンプルにネギと茗荷。
添えられたキノコの甘めの味付けで美味しかったです。
個人的に都内では未だお邪魔した事のないタイプの、本当に珍しいシチュエーションのうどん屋さんでした。いやー素敵です。素晴らしいです。
この先もずっと、ちょっと懐かしさの残るこの商店街と共にいつまでもそこにあり続けて欲しい、そんな思いを起こさせてくれるお店です。