2012年の3月に開店したばかりという赤羽の
「天授麺」にお邪魔して来ました。
無添加、手打ちを謳ったうどん屋さんです。
最寄り駅は赤羽岩淵駅ですが、JR赤羽駅からも徒歩5分ほどでたどり着けます。大通りを一本外れた閑静な道沿いに調和するかの様に、しっとりと建っています。
バーか何かの居抜きで入ったのでしょうか(※元は中華料理屋だったそうです)。
ごくごく小さな店内にはカウンターと2人掛け、4人掛けのテーブル席が肩を寄せ合う様に配置されています。席的には10ほどあるのですが、全席埋まったらちょっぴり狭そうな印象があります。
お昼時入店で先客3人。奥の厨房ではご年配の男性が、まだちょっと慣れていなさそうな手つきで接客されておりました^^;
手前の個室っぽい部屋の中では女性の方が製麺機を動かしていて、しばらく後にそこから麺を厨房に持って来ていました。間違いなく自家製麺ですね。この決して広くないスペースで製麺作業されているのは凄いなぁと思いましたり。
メニューはかけうどん(温、冷)が580円から。
釜玉が600円。きつねやたぬき、山菜が650円、つけ麺風肉うどん750円、鳥天うどん750円と並びます。
豆乳うどんというオリジナルメニューもあります。麺大盛りは100円増しです。
今回は鳥天うどんを注文。
まだ慣れていないのか、厨房からガチャガチャと音が聞こえて来て何だか大変そうです^^;じっくりと15分ほど待って出て来ました。
うどんはやや平打ちでもっちりとした食感。
所々かすかに固さも感じられますが、基本的にはやや柔らかめの茹で具合です。
変な言い回しかもしれませんが、ダシに程好く浸かり馴染んでいる印象。またうどん自身にも甘味が感じられ、とても美味しくいただけました。
ダシは濃いやや関東といった感じの色をしています。飲んでみると一瞬「えっ?」と戸惑ってしまう位に、今までに経験した事のない味わい。
椎茸でも入っているのかな?と思ったのですが、じっくり考えながら飲み続けてみると、これはどうもイリコの旨味の様でした。
イリコの苦味が強いという書き込みを何度かお見かけしているのですが、私がいただいた時は個人的にはそれ程苦い印象は受けませんでした。良かったです。
鳥天は大ぶりのものがゴロゴロと浮かんでいて美味しくいただけました。別皿も選べると嬉しいかもしれませんですね。
意外な程に良いうどんをいただく事が出来て、お店を出た時の満足度は高かったです。
せっかくの自家製麺なのに製麺している所が外から見えなかったり、空調が悪いのか、モワッとしたイリコの匂いが店内に充満していたり(服に匂いが残りましたTT)、少し勿体ないかも…と思える所も多かったのですけれども。何だか応援したくなるお店です。