3月11日に開店したばかりの阿佐ヶ谷の新店
「つけ汁うどん野澤」にお邪魔して来ました。
商業施設のコンサルティングなどを行っている「野澤商店」という株式会社の、店舗展開第一号店だそうです。
お店はJR阿佐ヶ谷駅、北口駅前の大通りを鷺ノ宮方面へ、10分ほど真っ直ぐ進んだ所にあります。
まだ出来てから10日にも満たないピカピカの店頭には花が飾られています。
店内は入って右側に広く厨房、その周りを囲む様にカウンター席、左手にテーブル席が設けられています。ざっと見た所、テーブル席が10席ほど、カウンターが8席ほどでしょうか。
店頭側に設けられた巨大な釜ではうどんがぐつぐつと茹でられており、正面ではつけ汁担当の人が小鍋でお客さん毎につけ汁を温めています。
13時過ぎの入店でテーブル席は満席、カウンターも半分以上埋まっていました。お店を出る頃には外待ちの客も出る盛況ぶりでした。
まだ開店間もないという事で、うどん、メニュー共に数を抑えて営業しているそうです。
そんなメニューは肉汁780円、なす汁680円、きのこ汁750円と武蔵野系のスタンダードなつけ汁うどん。
茹で上がりは並盛で450gほどだそうです。300gの小盛は50円引き、600gの大盛りは100円増し、750gの特盛は200円増しとのこと。
他に、一日20食限定で極太うどんも100円増しでやっておりました。
今回は肉汁うどんを注文。
テーブル席のお客さんにまだ誰もうどんが行ってなく、ほぼ釜ルーチン的に1回転、そちらのうどんが提供されるのを待つことになりました。それでも20分ほどで出て来ました。
うどんは綺麗な麺線をしていて、かすかにクリーム色づいています。武蔵野というよりはちょっと讃岐を思い起こさせる感じ。
太さは個人的にはちょっと細めに感じました。
しかし一口噛むと、キュッという音と共に、キリキリとした食感が歯に食い込みます。うっは、こりゃ固い。
粉の香りはほとんど無く、甘味はかすかに感じられます。
肉汁は少なめで、そのためもあって具材である豚肉と長ネギが溢れて見えます。
ここにキリキリとしたうどんを乗せても沈まないので(笑)、最初はうどんを汁に浸さず、表面をなぞるだけ、みたいな形でうどんをいただいていたのですが、面白いことにこれだけでも充分美味しいです。それだけ脂が強く出ているのでしょうね。
飲んでみるとやはり濃い目でしょっぱめ、でも嫌味のない味で美味しくいただけました。
個人的にいただいていて、少しだけ惜しい…と思ったのは、このタイプのうどんの食べ方としてはスタンダードな、固めのうどんを熱々の汁に浸してお好みの固さにして食べる、という食べ方がほとんど出来なくて、そのためうどんのガチガチ感が強く目立っていた事でした。
いただいていた時はその理由がわからず、後で何でだろうと考えていたのですが、多分肉汁の量が少ない上に温度的にもそれ程高くなかったので、ほとんど浸せなかった+すぐぬるくなってしまっていたのだろうなぁ…と。
ダシ汁の量を増やすだけでもその辺りは格段に改善すると思うので、今後、是非是非に。と期待してしまいましたり。
ともあれ、開店直後のお店としては出色の完成度の高さで美味しいうどんをいただく事が出来ました。
ちょっと接客的にはまだバタバタしている所が見受けられましたが、この辺りも次第にこなれていくと思います。ご近所の方にはお薦めの一軒です。
※ちなみに、隣の方が極太うどんを頼まれていたのですが、こちらは通常のうどんの2倍位の太さで、かなり噛み応えがありそうなものでした。