マイミクさんの日記で、銀座にある有名な蕎麦屋「流石」の本店が、新しくうどん屋として生まれ変わるという情報が書かれていたのを見て、早速行って参りました。
店名は
「銀座うどん流石 琳」。2011年9月20日の開店です。
お店は地下鉄宝町駅を出て、東銀座方面へと大通り沿いを歩くと左手に見えて来ます。
ちなみに、蕎麦屋さんとしての流石本店は、今まで別館だった場所に移転されたそうです。
流石さんのブログを拝見しますに、銀座うどんとは、
「流石が目指す、讃岐とも稲庭とも違う、細打ちながら腰があり絹のような喉越しの優しいうどん」なのだそうです。
写真を確認したら、釜揚げとざるのうどんはそれぞれ太さを変えてご提供されているみたいですし、元々が有名店という看板に奢らず、色々と試行錯誤されているご様子がブログからも垣間見えて、これは期待してしまいます。
地下にある店内はとってもお洒落。手前にカウンター、右手から奥に向かってテーブル席が5つほど。奥には仕切りがあってその更に奥にも席がありまして、そこは少しだけプライベート気分が味わえる空間になっております。
12時前後の入店で先客は2人。二人の女性が給仕されていました。後で大将らしき男性の方が出て来て、先客の方とお話しされておりました。
メニューはざる、釜揚げが735円からと少し高め。でも銀座という土地柄を考えるとそこはかとなくリーズナブルに思えます。
他にはあんかけやきざみ、冷たいざるうどんはごま汁、温かいのは鴨汁など。
ちなみにこちらはうどん屋さんになりましたが、実は普通に流石の蕎麦もいただけます。うどんとの合い盛りメニューなんてものもあります。
今回は温つゆと鴨つゆの二種類のつゆでいただける、二色(ふたいろ)釜揚げにしてみました。10分ほどして出て来ました。
うおお、うどんが真っ白な湯に浸って供されております。
掬ってみると、うどんは四角くてやや細めのしっかりした麺線。いただくとふんわりとした歯応えの中に、ぶわっとした旨味が口中に広がってビックリします。うわ、これは美味しいですよ。
こちらのうどんは打ち粉に蕎麦粉を使用されているそうなので、茹で湯の白さから考えてもうどんに蕎麦の味がプラスされている様な気が正直するのですが、美味しい事には変わりありません。
ちなみに量は180gだそうです。個人的にはそれほど少ない印象はありませんでした。
ダシは甘味の中にも鰹の旨味が全体をキリッと引き締める、美味しいお蕎麦屋さんでたまに出会える素敵な関東ダシです。普通に飲んでも美味しくいただけます。鴨は上品な脂の旨味が味わえます。
ただ、うどんの風味が強くてダシが上品なためか、うどんをダシに浸して食べるとほとんどダシの味を感じず、ダシの印象が非常に薄まってしまいました。この現象は特に鴨つゆの方が顕著で、鴨の脂など風味もほとんど感じられず、一緒にいただくと??という感じでした。
とはいえ、全体的にハイレベルな印象は変わらず、慣れてくればこの辺りのバランスも取れていくだろうなぁと思いました。
銀座という土地柄のせいか個人的には少しだけ高めな印象を受けたのですが、それは人それぞれ。
銀座デートなどで使う事を考えれば雰囲気は良いし気軽に使える価格帯ですし、ケースバイケースでの選択肢としては十二分な良いお店でした。
ちょっと高くなるのですが、奥久慈シャモをたっぷり使ったといううどんすきがとても美味しそうでした。いつかいただいてみたいですね。