小倉一人旅の最後にお邪魔したのは
「田中敏行商店」です。
なんでも、小倉でも群を抜く凄い雰囲気に凄いコストパフォーマンスのお店なのですとか。ドキドキしながらお邪魔してみました。
お店の最寄駅はJR城野駅、モノレール片野駅ですが、どちらからも10分以上歩きます。
人通りの少ない静かな住宅街に入り、入り組んだ交差点を一つずつ確認しながら進むと、突如視界に巨大な黄色い軒先が現れてビックリしてしまいました。
左側の入り口が商店で、右側がうどん屋さんみたいです。左の入り口ばかり見ていたら、右の店内からお婆ちゃんが「どうかされましたか?」とお声をかけて下さいました^^;
なんでもこちら、長い歴史を持つお米屋さんだそうでして、何年か前からうどん屋さんも始めたのですとか。
店内は薄暗くて年季が入っており、一人ではちょっと入りにくい雰囲気です。しかしお婆ちゃんがもの凄く親切で、話しかけられたら入る前のそんなドキドキも何処か行ってしまいました。
席は10人も入れば一杯になりそうです。手前に小さいテーブル席と奥に長いカウンター席があり、その更に奥には色々な機械が置かれています。
先客は女性客が1人と一家4人のご家族連れ。ご家族連れの方が皆して、終始「美味い美味い」と大絶賛していたのが印象的でした。
メニューは一目見てビックリ、釜揚げうどんがなんと150円と香川なみの安さです。
かけうどんが200円、カレーが300円、一番高い肉うどんでも380円。おにぎりも2個で120円と激安です。
全体的にうどんの値段が安いなーと思っていた小倉でも群を抜いたコストパフォーマンスのお店、とはお聞きしていましたが、まさかここまでとは。愕然としてしまいます。
そんな訳で、今回は釜揚げうどんの卵付きで180円を頼んでみました。
のんびり待って出て来たので、多分茹でたてなのではないでしょうか。立ち昇る湯気が嬉しいです。
ちなみにネギと天かすは入れ放題です。
うどんはやや太めで白く四角いスタンダードなもの。たぶん機械打ちだと思います。
噛むと柔らか目なのですが、粉の風味と甘味が口中に感じられて、え?と一瞬目を疑ってしまいました。何の変哲もないうどんなのですが、不思議と美味しいです。
卵を入れて釜玉にしても、もちろんその美味しさは変わりません。
醤油はいわゆる普通の醤油でして、ダシ醤油かな…?と思いながら味見した私は思わずしょっぱーと笑ってしまったのですが、それでもこのうどんには良く合っています。何の飾り気もないのに美味しいです。
おにぎり2個120円もいただいてみました。塩にぎりに佃煮が付いて来ます。
こちらも流石お米屋さんだけあってウマ―!でした。先にうどんを2杯いただいた後でしたが、モリモリいただいてしまいました。
小倉にもこんなお店があるんだー、と、帰り道の間ずっとしみじみしてしまう位に印象に残るお店でした。
お店の不思議な雰囲気とお婆ちゃんのほのぼのさ、そしてうどんの味のギャップがたまらないのです。