「今浪うどん」を出て次に向かいましたのは、小倉競馬場からほど近い所にある
「よもぎうどん いわさき」です。
最寄り駅はモノレールの競馬場前駅で、そこから徒歩7~8分位あればたどり着くと思いますが、先程降りました北方駅からでも徒歩圏内。ちなみに「今浪うどん」からでも目の前の道を南下すればすぐに競馬場にたどり着きます。
「いわさき」は、この地方の郷土料理である小倉肉うどん(どきどきうどん)を出してくれ、さらに全国でもそれ程見かける事のない
「よもぎうどん」を提供していただけるお店です。
昼食明けの13時頃にお邪魔したのですが、お店の外は看板も幟もないため、非常に見つけるのに苦労しました^^;中からドヤドヤとお客さんが出て来たのを見て、また、店頭に小さく営業時間を書かれているのを見て、初めてお店だとわかったくらいです。
店内は昔ながらの食堂風になっていて、大きなテーブルと小上がりで構成されています。お婆ちゃんと娘様でしょうか、お二人で切り盛りされていました。先客が出て行かれたので、タイミング良くお店には私一人。
いらっしゃーい、今はガラガラだから座り放題だよー。クーラー効いてるところに座りなー、と言って下さったお婆ちゃんに和みまくり。旅の疲れも癒されます。
メニューが壁にかかっていたものだけだったので、写真撮らせていただいてよろしいですか?と訪ねた所、怪訝そうな顔をしながら「なんじゃ、あんた税務署の回し者かい?」とか言われてしまいました^^;
そうおっしゃりながらも撮らせて下さったお婆ちゃんに感謝です。
こちらのうどんは大小、うどんは「白」と「よもぎ」、そして「ミックス」から選べる様です。白かけうどんは小350円。よもぎかけうどん小は390円と、微妙によもぎが高い様子。ミックスは大だけなので、白とよもぎが両方入っているのでしょうかね。
うどんの種類を除くと、メニューはかけ、天ぷら、肉、肉肉の4種類といたってシンプルです。
こちらにも漬物がありまして取り放題。切干+昆布+明太子がデフォなのですかね。思わずご飯が欲しくなるお味です。
そんな訳で、今回はよもぎうどんで肉うどん小を頼んでみました。
出て来たのはあっという間なので茹でおきだと思います。
うどんはイカにもよもぎ!と叫びたくなるくらいに緑に染まっています。噛むとミュミュッとやや伸びが感じられる柔らかめの食感。よもぎの香りは、仄かに爽やかさが感じられたかな…?程度です。
ダシは先程にも増してギトギトと脂が浮いています。こちらは肉うどんにホホ肉ではなくてスジ肉を使っているみたいでして、その影響かな…?と思いました。
お味はやや醤油が強めなのですが、肉の脂が程良くしょっぱさを中和して良い感じ。スジ肉の他にも、小腸の様なものもうどんの中に見えて、食べ進めるのが楽しくなってしまいました。
この日は時間帯もあってあまりお客さんがいらっしゃらなかったのですが、きっと競馬のある日はすっごく混むのだろうなぁと思います。
小倉の肉うどんは見た目といい味といいとても個性的ですが、食べていてとても楽しくなる一品です。お近くにいらしたら、きっと旅の良い思い出になる事請け合いだと思います。