短い夏休みを取って北九州市は小倉に行って来ました。
実は小倉は九州の中でもかなりのうどん激戦区。そしてここでしか食べられない魅力的なうどんがあるとも聞いていて、ずっとお邪魔してみたかったのです。着いた瞬間から期待で胸が高鳴り状態です。
小倉に着いたのはちょうどお昼時で、まだ朝から何も食べていない状態でした。胸だけじゃなくてお腹もグーグー鳴っております。早速うどん屋さんに向かいます!
小倉からモノレールに乗って北方駅へ。そこから小倉競馬場方面へ歩いて4分ほど。
最初にお邪魔したのは
「今浪うどん」。小倉のご当地うどん「小倉肉うどん(どきどきうどん)」が食べられる有名店です。
egさんやぐーたりさんのブログで見て以来、ずっと気になっておりました。
年季の入った、親しみやすい外観の小さなお店は入ると一転、たくさんのお客さんで溢れていて熱気でむせ返りそうです。小さなテーブルとカウンターのみの店内は15人も入れば足の踏み場もない位で、座っている人はみんな、肩を寄せ合いつつうどんを啜っています。
お昼時の入店で店内満席。待ち客も出ていました。
なんでも色々な情報ページを見るに、こちらは朝8時半には開店していて、その時間でもすぐ満席になるそうなのです。凄いですね。
メニューはほぼ全ての人が頼んでいる「肉うどん」、これが小500円、中600円、大650円となっています。ちなみにこちらは小が普通サイズです。
「肉肉うどん」はいわゆる肉増しの様で、小650円、中750円、大800円。ちなみに一番安いのはかけうどん小の350円となっています。他には玉ねぎ天うどん、ごぼ天うどん、丸天うどんなどが並びます。
お店にとり放題で漬物が置いてあるのも小倉肉うどんの特徴なのだそうです。そのためか、うどんと一緒にご飯を頼む方も多かったです。
私もいただいてみたところ、切干大根+明太子といった印象で辛いー!^^;確かにこれはご飯に合うだろうなーと思いましたり。
今回はもちろん肉うどんを小で注文。10分ほど待って出て来ました。
見込み茹でなのでしょうが回転が早いので、ほとんど茹でたてが味わえそうですね。
見ておわかりと思いますが、小倉肉うどんの肉は讃岐などの肉うどんと少し違います。
牛のホホ肉を使うのが特徴で(スジ肉を使う所もあるみたいです)、戦後に清水ハナヨさんという方が考案されたのが発祥だそうで、出し始めた当時は大量の脂がダシに「ぎとぎとしている」のを、お客さんが冗談で「どぎどぎしている」と言った事から「どきどきうどん」となったのですとか。
うどんは太めで四角のストレート。たぶん機械打ちだと思います。持ち上げると濃いダシの色が移って色味がかっています。
おそるおそる噛んでみるとやや固めの食感で、お!?とビックリしてしまった位の美味しさです。
讃岐みたいなうどんを連想すると厳しいかもしれませんが、この無骨さは無骨さでまたたまらないものがあります。
ダシは濃い醤油色をしていてひるんでしまいますが、飲んでみると見た目ほどしょっぱくありません。これはお肉の効果もあるのだと思います。素朴で何処か懐かしく、郷愁に駆られてしまう味です。
たっぷり盛られたほほ肉はコッテリ柔らか。ダシともうどんとも良く合って美味しかったです。
何とも男らしく、また食べていて楽しくなるうどんでした。
雰囲気といいうどんといい今まで味わったことのない独特なもので、日本にはまだこんなうどんがあったのか!とビックリしてしまいました。個人的に圧倒的な雰囲気にビビリながらも^^;非常に気に入ってしまいました。
実はどきどきうどん、東京にも進出した事があってその時はすぐ撤退してしまったそうなのですが、また進出して欲しいですねぇ。良いと思うんですけれどもねぇ。