三重県は伊勢名物として知られているご当地うどん
「伊勢うどん」。
ふんわりとしたうどんと甘辛いたれが特徴の独特なうどんメニューで、讃岐うどんの様にコシがあるうどんが好きな方の中には、苦手な方もいらっしゃるみたいです(私は大好きです)。
東京でいただけるお店としては、大田区の「カフェ シュガー」が有名ですが、このうどんが高田馬場近くにあるお店でもいただけるという話は、ずいぶん前からお聞きしていました。
と言いますか、実は4年前に実際にそこにお邪魔して、土日祝休みという事を知らずに玉砕した事がありました^^;
今回、平日に有休を取ったのでこれ幸いと、久方ぶりにお邪魔しましたのが、そのお店
「いせ万」です。
最寄り駅は学習院下。JR高田馬場駅からでも徒歩10分ほどでしょうか。住宅街の中、さらにマンションの2階にあります。幟と看板があるのでそれを目印に…、おお、ありました。
店内は元々バーか何かだったのでしょうか?こじんまりとしていて、奥に長いカウンター。10人ほど入れば一杯になってしまいそうです。壁には有名人の色紙も飾られていました。そういえば以前、テレビ番組「ぶらり途中下車の旅」にも出られていたみたいです。
大将とご年配の女将さん二人で切り盛りされていました。
伊勢うどんは型が決まっているのであまりバリエーションがあるのを見たことないのですが、こちらでは色々なオリジナルメニューを提供されているみたいです。きゃべつ、がんも、きざみ、梅わかめ…など、どれも気になりますね。
今回はひとまずシンプルに伊勢おうどんを注文。お値段は450円とお安めです。
5分ほどで出て来たので温めなおしだと思いますが、伊勢うどんは茹でたてという概念があまりないので気にはなりません。
うどんは中太でやや平べったい部分もあり、角がボロッと取れています。うどんから箸越しに伝わって来るイメージは、弾力というよりはヤワヤワとした独特のもの。
噛み始めは柔らかいのですが、奥に向かってモチーッとしたお餅の様な弾力、そして小麦粉の素朴な甘味ががあります。昔伊勢でいただいた伊勢うどんよりは弾力があって、これはこれで美味しいです。
ダシはまさしく伊勢うどんのタレ。直接飲むとむせてしまう位に濃く、しょっぱくてそれ以上にとても甘いです。これも好みはあるのですが、個人的にはとても好きだったりします。体中に染みる様な甘さで、ここまで歩いて来た疲れが取れた様でした。
お店の近くには蔵之介さんもありますし、学生街で色々と競争が激しいであろう場所だと思うのですが、そこであえて伊勢うどんで勝負している所に信念が感じられて、非常に好印象です。
是非是非、このままのスタンスで長く続けていただきたいお店です。