以前から、赤羽に
「武蔵野肉汁うどん いろは」といううどん屋さんが出来たというお話はお聞きしていたのですが、色々運不運があってなかなかお邪魔する機会に恵まれませんで。
そうこうしている内に、通勤の通り道圏内にある大塚に支店が2011年の6月6日にオープンした!という情報を見つけまして、これはラッキー!と早速お邪魔して来ました。
お店は、JR大塚駅の南口を出て大通りを南へ向かうと5分位で見えて来ます。
なんでも、「名物スタミナ丼 昭和食堂」と同じグループの店舗で、店名の通り武蔵野うどんを標榜するお店なのですとか。
細かいことなのですが、赤羽店の看板には「自家製肉汁うどん」と書かれているのですが、大塚店には「自家製
麺肉汁うどん」と書かれていました。それを体現するかの様に、店頭のスペースで生地を扱っていらっしゃるのを見る事が出来ます。
暖簾をくぐると、ものすごい活気に圧倒されてしまいました。その理由は、決して広くない店内に溢れる人、人、人。奥にある厨房スペースでたくさんの人が働いていた事に加えて、20人程入れそうな小さなカウンターとテーブル席が入店時満席。こんなに人口密度の濃いうどん屋さん、何だか久しぶりの様な気がします。
ちなみに、手前に階段があったので二階席もあるのかな?と思ったのですが、店員さんが座布団(うどん生地)を抱えて降りて来ていたのを見るに、製麺室があるのかもしれません。私が入った後にもお客さんはたくさんいらして、お店を出る頃には待ち客も3人ほど出ていました。
メニューは武蔵野うどんらしく肉汁うどんを筆頭に、きのこ汁、辛赤山椒肉汁とつけ汁系が並び、野菜天付うどん、ぶっかけ揚げ餅入りうどん、ぶっかけ海老天入りうどんと不意にぶっかけ系が挟まれ、もり、かけと並びます。
お値段は肉汁うどんが680円。並盛、中盛、大盛とどれも同じ値段という素敵な価格設定です。高そうなぶっかけ海老天入りうどんでも780円とリーズナブル。
今回はスタンダードに肉汁うどんを注文。先客3人ほどの分がまだ来ていなかったので、その方にうどんが運ばれるのを見つつ10分ほどして出て来ました。
注文を受けてから茹でるのではなく、多分見込み茹でなのではないかと思いますが、お邪魔した時くらい常に満席な回転率なら、ほぼ茹でたてにありつけるのは間違いなさそうです。
うどんは思っていたイメージと違い、純白やや細め、四角くツヤツヤシュッと綺麗な麺線をしたもの。
いただいてみると、かすかな塩味に粉の香り。やや固めながらも粘りが感じられて、これは武蔵野というよりもむしろ讃岐…もしくは、埼玉北部や群馬でいただけるタイプのうどんに近いのでは?という味わい。
完成度は非常に高く、ダシに浸さないでうどんだけいただいても十分美味しい満足出来るものです。これはビックリです。
ダシは濃いめの色をした中に、豚バラ肉と長ネギ、油揚げがたっぷり。カツオっぽいダシの風味と醤油の辛みが感じられます。
濃いめの男らしい味付けでうどんがモリモリ進みそうなのでモリモリ系のダシ、とでも申しましょうか。油揚げ+ばら肉の脂が強いのか、ややこってりした印象。
たっぷりうどんをいただくには確かにピッタリとは思うのですが、うどんの完成度が想像以上に高かったので、この強烈な濃さはうどんが少しだけ可哀想かも…と思ってしまいました。
お客さんが多いのでやや慌ただしい印象はありましたが、接客は良いですし落ち着けない訳ではありません。また、コストパフォーマンスが高くてがっつり食べたい方のニーズにもしっかり答えてくれそうなお店でした。
…しかし、讃岐に静岡、上州にオリジナル、関西に武蔵野と、何故、大塚にはこんなにバラエティ豊かなうどん屋さんが集まっているのでしょうか?
しかもどれもレベルが高いのですから、本当、うどん食いには嬉しくも悩ましい場所ですね^^;