マイミクさんが2010年に訪問されたお店の中で新人賞、と書かれていて、強く気になっていた
「咲花善伝」にお邪魔して来ました。この店名で「さかいで」と読むそうです。
実は一度前にも尋ねているのですが、臨時休業で涙を飲みまして^^;今回が二度目のチャレンジだったりします。2010年1月開店だそうです。
お店は丸の内線・四谷三丁目駅を出た大通り沿い徒歩すぐ。親しみやすい外観です。真面目そうな若い大将と、笑顔が素敵な女性店員(奥様?)の二人で切り盛りされていました。
店内は、厨房を囲む様に配置された奥に長いカウンター席が並びます。キャパは10席ほどでしょうか。お昼時で先客3人。週末だからかなーと思った次の瞬間、バタバタとお客さんが流れ込んで来てあっという間に満席になっていました。
メニューはかけうどん600円を始めとして、きつね、たぬきとオーソドックスなものが続いた直後、オリジナリティ溢れるメニューがどーんと表れて来ます。
「白」「黒」「黄(カレー)」「紅(つけ汁)」と4種類もある肉うどんや、ダシの半分を卵で作ったという「たまごダシうどん」、何が2号なのだかわからない「ぶっかけ2号」、「チーズめんたいクリームうどん」など、聞いただけで興味のわくメニューばかり。
さらに期間限定のメニューも豊富で、日本全国の食材を使用した2週間限定の「旅うどん」なんてのもあります。ちなみに持ち帰りも出来るそうです。
今回は肉うどんの内、最もオーソドックスに見えた「白-しろ-」を注文。とても丁寧な大将の作業を見ながらまったり待ちます。前のお客さんの分もあり、20分ほどして出て来ました。
うどんはやや細めで所々平打ちっぽく見えます。断面は綺麗な鼓を描いていていかにも美味しそう。量も300gくらいでしょうか。多めに見えます。
いただくとビックリ、茹で立てなのにとても柔らかいです。温かいうどんですし、もちろん茹で時間などを調整すれば柔らかいうどんは幾らでも出来るのですが、ここまできっちり明快に柔らかく仕上げたうどんは個人的に久しぶりです。
縦に食い込むコシは感じられませんが、横に伸びが感じられてこれはとても好み。美味しいうどんです。
薄い色をしたダシはとても良い香り。丁寧にダシをとっているのだろうなぁと思わせてくれます。飲むとじんわりと体の芯から温かくなる様な滋味を感じました。
お肉は薄切りの豚肉がこれでもかと乗っていて、薄いのに噛み締めて味のある美味しさでした。
パッと見た目はラーメン屋さんの様な作りをしているのですが、店内は大将の丁寧な作業にゆっくりと時間が流れているかの様で、不思議とまったりとくつろぐ事が出来ました。
味もとても好みで好印象。次回は是非ともあのうどんで冷たいのを試してみたいです。