新宿でノートPCや雑貨を購入した帰り道に、
「美々卯」の新宿店にお邪魔して来ました。
200年続いた老舗料亭「耳卯楼」が、大正13年に麺類専門店として「美々卯」と名を変え、1958年3月に株式会社美々卯として設立されたのだそうです。大阪を中心に店舗を展開していて、うどんすきが有名です。
私は今回が初訪問ですが、このページを始める前からお店の名前はお聞きしていました。新宿店はJR新宿駅東口から甲州街道に向かう道すぐの所にある、NOWAビル6Fにあります。
割烹の雰囲気漂う店内は広く、テーブル席のみで50人位入れそうです。お昼時を外した14時半近くの入店でしたが、5割程お客さんが入っていました。ご年配のお客さんが多く、団欒にお店を使っている様子がそこかしこに見えます。
メニューはざる650円からとやや高めの印象。お昼はきつね、にしん、鶏南蛮、花ゆば、かやくなど、関西を連想するものが並びます。天ぷらがつくと軒並み1,000円以上に。小鉢、かやくご飯、漬物、デザートの付くセットは400円増し。大盛りは110円増し。
丼物や弁当、しゃぶしゃぶなんてものもあります。
名物のうどんすきもお昼価格でいただけます。私はちょっと贅沢にこちらを注文。小鉢にドリンクも付いて来ます。鍋の中には最初からうどんと具材が入っていて、固形燃料で温めてからいただきます。
小鉢は豆の煮物やごま豆腐など三品。どれも美味しいです。
うどんすきの具は湯葉、がんも、里芋、はまぐり、鶏肉などが盛り沢山。どれも普通に美味しかったです。
ダシは昆布と節の風味が感じられ、昔ながらの丁寧な大阪風という印象。派手さこそありませんが、しみじみとした美味しさがあり、しばらくの間鍋から蓮華でダシを掬っては飲み続けてしまいました。
うどんはやや太めでフワフワ。多分茹で置きなのだと思います。コシなどは全然感じられませんが、ダシと良く馴染んで、これはこれで不思議と美味しかったです。
こちらは奥さん注文の生湯葉と角煮膳。
うどんすきに比べてリーズナブルな値段でありながら、小鉢やうどん、デザートなど色々付いてくる豪華メニューです。角煮を分けていただいたのですが、これがフワフワでメチャメチャ美味しかったです。かやくご飯はお替り自由で、奥さん美味しいとお替りしておりました。
お値段はやや高めなのですが、色々な小鉢がいただけたり、鍋は皆で箸をつつけると楽しくなれますし、雰囲気も良く、メニューによってはうどんが食べ放題だったりご飯がお替り自由だったりと細かい嬉しい要素も多く、思わず人を連れて来たくなるお店でした。細かい所が色々と良く考えられているなぁ、と、素人ゴコロに感心してしまいました。
次回はもう少し大人数で、夜のうどんすきをいただいてみたいですね。