本当でしたらこの日は、先週の「むぎきり」「七」への武蔵野うどん屋訪問を継いで、いよいよ武蔵野うどんの最重要地である
東村山へと乗り込む予定でした。
しかし、ここ周辺の情報を集めている最中に偶然、
聞き捨てならないトリビアを発見してしまい、今回は国分寺を再訪する事になったのでした。そのトリビアとは
社員200名を数える国分寺の某社は、
社長が「一乃屋」の鴨汁うどんを愛好しているために
国分寺を離れられない。 …という物。
うどん好きとしては聞き捨てならない話です。社員200名を数える会社が、一軒のうどん屋のために移転出来ないというのですから。まぁもちろん冗談なのでしょうが、冗談にしろ何にしろ、そんなネタになってしまう程愛される
「一乃屋」の鴨汁うどん、この胃袋で確かめてやらないと気が済みません。
かくしてこの日は東村山への突入を一時中止。先週に引き続き、国分寺の地を踏む事となったのでした。
(※文中の某社は、「一乃屋 国分寺」辺りでググれば引っ掛かると思います) JR国分寺駅の南口を出て右斜めの道路を入ってしばらく行くと、変な交差点が見えて来ます。そこでおもむろに左を向けば、あーら「一乃屋」の看板が。ワタシが行った時は昼時だったせいもあってか行列が出来てました。ヒー。
10分程待って入店したのですが、並んでいる間にも
店からぷんぷんと鴨汁の良い匂いが。うーん良い感じです。
店内はお座敷のみで結構広いです。とりあえず空いている席に座ると、お茶と、お茶受けにしては随分とたっぷりの漬物が出て来ました。ぬぉー。ワタシ漬物大好きなので、これは非常に有り難いサービスです。鴨汁うどんを注文してパリパリつぼ漬けを齧りつつ待ちます。
鴨汁うどんが出て来ました。うは。すっごいうどんの量です。脇には濃厚真っ黒な鴨汁が。鴨肉とネギがたっぷり入ってますね。それでは頂きますと早速一口啜ってみると…
うわ。 ものっすんごい濃厚な鴨汁の旨味が口の中一杯に広がります。
うわ。うわ。こりゃすごい。すごい旨味です。こんな旨味は初めてです。今まで香川県首都圏含めて色んな店でうどんを食べて来ましたが、
一口目の美味さだけならこの店が一番かもしれません。
うどんはいかにも蕎麦屋で出て来るうどん、という感じの細めのもの。少し柔らかめですがコシがあります。鴨汁は鴨の脂とネギがまろやかな風味を醸し出す濃厚なものです。ワタシにはその濃厚さが途中できつくなってしまったのですが、生姜を入れたら別物の様にさっぱりして食べ易くなりました。うーむ。この鴨汁は生姜を入れてこそ完成品かもしれないですね。あっという間にうどんを啜り、最後にうどん湯で鴨汁を割ってずずずず。ぶへー。満足満足。
という訳で、確かに癖になる味で大変美味しゅうございました。国分寺に住みたくなっちゃうなぁ。