「ウエスト」といえば、福岡県を中心として九州に広がるチェーン店。うどんだけでなく、時には焼肉店だったり和食を出していたりもします。
私も博多で一度うどんをいただいた事があるのですが、東京の高田馬場にもウエストの支店があり、しかも評判が良いとの噂を聞いてお邪魔してみる事にしました。お店は駅を出た大通りを早稲田大学とは逆の方向へ向かうと見えて来ます。
店内は奥に長く、一見して普通のうどん屋さんとは雰囲気が違います。右手にカウンター席、左手奥にはテーブル席で、まだ昼過ぎだというのに何名かのお客さんがお酒を楽しんでいるのが見えます。
見た感じ、20人ほどは入れそうです。年末、週末のお昼過ぎでお客さんは7割ほどの入り。
メニューは食券制。うどんもそばも出来ます。一番安いのは名物のかき揚げうどんで290円。ちなみに、かけやもりは300円です。不思議ですね~。
他には、九州名物のごぼう天や丸天、他にカレーや海老天、肉やわかめなどが並びます。どれも500円以内と格安。穴子丼や海老天などとのセットメニューも豊富です。
今回はごぼう天うどんを頼んでみました。すぐ出てくるかと思いきや、10分ほど待ってからの登場。どうもちゃんと注文を受けてからうどんを茹でて、天ぷらも揚げてくれた模様です。
以前博多でいただいた時はあまり印象がなかったのですが、改めてダシを飲んでみたら、頭に「すめ」(あちらではダシをすめと呼んでいました)の二文字が浮かびました。うわー。これはまさしくすめです。博多うどんのダシです。上手く言えないのがもどかしいですが、この讃岐とも大阪とも東京とも違うダシ。すごく懐かしいです。
ごぼう天は博多でいただいた、ささがきを丸くかき揚げにしたのとは違い、ごぼうを太いまま衣をつけて揚げたものでした。これはこれでごぼうの味が素直に楽しめて美味しいです。
うどんは多分冷凍だと思います。博多っぽくない半透明でモッチリしたやや固め細めの四角い角の取れたうどん。これはこれで美味しくいただけました。
久しぶりにいただいたウエストのうどんでしたが、荒削りながら、所が変わっても丁寧さは変わらず気軽に博多の味が楽しめて、思っていたよりもはるかに感激した自分がそこにいました。
ちょっとB級っぽさがある所がまた親しみやすくて良いんですよね。東京でいただいたからかもしれませんが、正直、福岡でいただいた時よりも印象が良かったです。良いお店なぁ…と思えました。