最近、枻出版社様より出ました「めん喰い読本」というムックを良く読んでいます。蕎麦、うどん屋がそれぞれ50軒ずつ掲載されているという嬉しい内容。今回はそこで紹介されていたうどん屋さん
「遊亀」にお邪魔して来ました。
今年2010年の7月にオープンしたばかりという、出来立てほやほやの新店です。場所は都電荒川線庚申塚駅の目の前。私は巣鴨駅から15分ほど歩いてお邪魔しました。
緑が鮮やかなタイルの中に落ち着いた木のデザインが綺麗な店内は、出来たばかりとあってとても綺麗です。大勢が座れる四角い席や、テーブル席などがあり30人以上入れそうです。ご年配の女性がにこやかにゆったりと接客されていました。巣鴨の商店街を抜けた先にあるので、そちらよりは人の流れが少ない所にあるのですが、お昼時入店で8割程の客入りと盛況のご様子でした。
遊亀という店名は、遊び心でゆったりとした亀の気分になって、ゆっくりと本物の味をあじわい、幸せ感を感じていただきたくてつけたのだそうです(
ホームページより)。自家製麺、茹でたて、揚げたて、無化調を信条としているとのこと。
メニューはかけ、ぶっかけが600円から。少しだけ高めの価格帯という感じでしょうか。ただ、一番高い海老天うどんでも1,000円なので、お札が一枚財布に入っていれば、メニューを見ずに入ってしまっても心配する事はなさそうです。
基本的に、きつね、わかめ、梅干、たぬきなどの基本メニュー以外は天麩羅がかけ、ざるなどのうどんにつくスタイルで、そのレパートリーは野菜天やかしわ天、舞茸天、かき揚げ天などがあります。11:00~15:00のランチ時間帯はかけやぶっかけなどにミニ天丼やミニ親子丼がついて1,000円以内なので、そちらを頼むのも面白そうです。
今回は熱々の天麩羅が食べたくなったので、かしわ天うどんを注文。本当に注文を受けてからうどんを茹でていただける様で、15分ほどしてから出て来ました。この辺りはとても嬉しいですね。
うどんは四角くて純白、温かいためかやや角が取れたものです。多分機械打ちかなぁと思います。
食べるともちんと柔らかい中に粘りを持つ、固さに頼らない良い食感です。かすかにですがうどん自身の風味、甘味も感じられます。
濃い黄金色をしたダシは無化調を謳っているだけあり、昆布や節などそれぞれの素材を細やかに感じる事が出来ます。旨味もしっかりと出ています。ただ、個人的には少し甘味が強いかなぁという印象を受けました。また、きめ細やかにダシの素材を感じられる分、ちょっとまとまりに欠けるかなとも思いました。とはいえ最後まで飲み干せるダシでした。この辺りは好みもあるかと思います。
かしわ天はささみでしょうか。細長いものが二つに分けられて出て来ました。
ちょっとピンク色が残っているのが気になるのですが、外観一目でわかるので気付かないものでもありませんし、きちんと熱は通っているのでしょう。熱々で柔らかく美味しくいただけました。
出来たばかりなだけあってあまり情報がなく、入るまではどうだろうなー?と不安半分でお邪魔してみたのですが、綺麗で雰囲気の良いお店でした。家族で入るのも、人を連れて行くにも抵抗ない良店だと思います。