当サイトに来てくださるお客様の中で、最近特に検索をいただいているお店の一軒に
「長徳」があります。
元は渋谷にお店を構えていた高級讃岐うどん店なのですが、2000年に閉店されまして、その後、大将は新高島平で、長徳に比べるとリーズナブルな「
上さ屋」を営んでいました。
最近検索数が増えて来たのは、この長徳さんが9月11日、銀座三越のリニューアルに合わせて復活した事からみたいです。大将も上さ屋を閉め、こちらに戻りますと上さ屋のホームページに書かれていました。
個人的にも長徳さんにはお邪魔した事がなかったので、期待を胸に抱いてお邪魔して来ました。
お店は銀座三越の11階にあります。高級店らしい上品な、割烹の様な佇まい。
カウンターにテーブル席と見える範囲からでも20人は入れそうです。今回は21時過ぎの訪問だったので流石にお客さんの入りは3割程でしたが、お昼時は行列が出来るほど繁盛するとお聞きしました。
お茶を入れて下さるお姉さんも雰囲気が銀座っぽくて、ドキドキしてしまいます^^;
メニューは素うどん、ざるうどんが850円から。どのメニューにも、野菜の煮付が付いてくるみたいです。釜揚げが1,050円。カレーうどんが1,400円で、後は軒並み1,500円以上です。
天麩羅が付いたり、鍋焼きうどんなどの高級メニューになりますと、2,000円以上のものもたくさん。噂には聞いていましたが、やはり高級店です。
今回はちょっと頑張って、天麩羅素うどん(小海老かき揚げ)1,580円を注文。10分程待って、しっかりと茹でたてうどんが出て来ました。
うどんの上にはシンプルに絹さやのみ。ネギなどは、目の前の薬味入れに入っています。
黄金色の綺麗なダシ。ではではと一口啜ってみると、ぶはぁっとむせる程に強烈・濃厚な鰹のエキスをこれでもかと感じます。
確かに、これだけ強く濃厚なダシをいただいたら、それだけでも材料費が嵩んでしまいそうです^^;逆に書きますと、値段に説得力を持たせられるだけのダシだなぁと感じました。
うどんをあまり日常的に食べていない方など連れて来たら、絶対に喜ぶと思います。個人的な印象としては、恵比寿の「
山長」さんを思い出しました。
うどんは手打ちっぽいものでやや細め、白くて食感は温かいものにしてはやや固め。
美味しいですが、さすがにダシが強過ぎて分が悪い印象がありました。
野菜の煮付けは茄子だけ塩気を強く感じましたが、それ以外は薄味でとっても上品。おおおと思わせる美味しさでした。
天麩羅もサクサクで海老はプリプリっとした、とても美味しい満足度の高いものでした。
値段だけ見れば確かに高級店なのですが、単に値段が高いというだけでなく、値段に見合ったものを出そうという気概が、厨房からもきっちりと伝わってくる良いお店でした。
個人的にも、サイトを始めた時にはもう閉店されていて、一生味わえる機会がないだろうと思っていた伝説の「長徳」のお味をいただく事が出来て幸いでした。