国分寺市には、なんでも
普通の家でうどんを食べさせてくれるお店があるそうです。名前は
「うどん処 七」。
その話だけで面白そうですが、国分寺は都内でも有数のうどん処。味の方も気になります。ペタペタ向かってみる事にしました。
連雀通り、本多五丁目の交差点を北へ。プッチーノというレストランのある角を曲がりましょう…って書いてあるんですけど、ありゃりゃりゃ、本当に住宅地に入ってしまいました。こんな所にうどん屋があるのか?と思いつつ歩くと、先に木の看板が掛かっているのが見えます。
おーここかここか。言葉がおかしいですが
本当に普通の家ですねー。網戸越しに何人かのお客さんがうどんを食べている姿が見受けられます。
しかし民家なので、何となく入るのに抵抗が…。とりあえず看板の写真を撮っていると、大将が出て来て、何か御用ですか?と尋ねられました。おぉ、良いきっかけが出来た。食べに来ましたと告げると、左に玄関があるからそっちからどうぞーとの事。それではお邪魔します。
店内スペースはキッチンとリビングをぶち抜いた空間。意外と広くて20人以上入りそうな感じです。キッチンでは調理の様子をそのまま見る事が出来、真ん中には大きいテレビがあって、大将時々寄って来てはワハハハ笑ってます。
…うーむ。入るまでは躊躇したのですが、入ってしまったら
何ですかこの居心地の良さは。大将も奥さんもニコニコ人当たりが良くて、気持ちの良い空間を作り出しています。
三種類あるメニューは、つけ汁と揚げ物の組み合わせの様です。全部値段は同じという事で肉汁うどんを注文。15分程待って、丼にたっぷり入ったうどんと、豚肉とごぼうとネギの入ったつけダシ、そしてかき揚げとカボチャ天が出て来ました。うーむすごいボリューム。
で、一口啜るとこれがまた
美味い!のです。うどんは茹で立て当たり前、ツルツルシコシコ手打ちで黄色く噛めば地粉の香りがプーンの、とても洗練された武蔵野うどん。かき揚げもカボチャ天も揚げたてでボリュームがあってサクサク。つけダシは残念ながらちょっとしょっぱいですが、うどんが好みで美味くてもう大満足。モリモリ食べられます。
おまけに、ボリュームのあるうどんを満足して食べ終わると、大将が「お代わりいかがですか~?」の声。ここは何と、
うどんのお代わりが自由!なのです。今日はお腹一杯になってしまったので遠慮したのですが(「むぎきり」と連荘だったのですよ)、むしろ連荘だったのが悔やまれるうどんでした。
とにかく気持ちが良くて和やかで美味しくて、人を連れて来たくなる良いお店です。お代わり自由なので、
一滴八銭屋で6食食べたりうちたて家で肉汁うどん1kgを頬張ったりする方も満足されると思います。話の種に、美味いうどんを食べに、お一つ如何ですか?