ここ数年、東京でちょこちょこと名前を見かける様になったうどんの一つに「かすうどん」があります。私は残念ながらまだお邪魔した事がないのですが、かすうどんは大阪は河内地方のご当地うどんでして、牛の腸の素揚げの入ったものを指します。これがまたうどんや関西風のダシに良く合うのです。
今回お邪魔した
「むねひろ」も、屋号で「浪花かすうどん」を謳っているお店です。2010年6月に開店したばかり。場所は田町駅前から徒歩約5分。駅前の大通りを浜松町方面に向かう途中にあります。
外観はガラス張りの正面に黒いドア。まだ出来たばかりなのでとても綺麗です。中に入ってみると店内は思いの他小さく、5人も入れば一杯になってしまいそうです。入り口の横には食券の券売機、正面には高いカウンター。周りには芸能人からの開店祝いのメッセージがズラリと飾られています。そういえばこちら、歌手であるMUNEHIROさんがプロデュースしたお店なのですとか。きらびやかなお名前の数々が壮観です。
16時過ぎの入店だったので、先客はなし。関係者らしき方とご年配の店員さんが話をしておりました。
メニューは屋号の浪花かすうどん650円を始めとして、月見、こぶ、梅、ネギと温かいものが並びます。
お値段はどれも7~800円前後。何故か、名物釜揚げうどんなるメニューが1,000円しますが…。うぅむ。何か色々付いてくるのかもしれませんですね。
やはり季節柄かすうどんですと厳しいのか、店頭では「冷やし肉うどん」650円の名前が看板に書かれておりました。
メニューの横に、「むねひろ流めちゃ×2ウマい!!食べ方」が書いてありました。
この日はメチャメチャ暑い日でしたが、負けずにかすうどんを注文。5分ほど待って出て来ました。
うどんは細麺。白色で四角くやや角が取れています。食べてみるとフワフワモチモチと、乾麺と機械打ちの生麺の間の様な不思議な食感です。
ダシは色の濃い関西風。節などの香りよりも、みりん、醤油がやや立っている印象。個人的には好きな味です。添えられたとろろ昆布も良い味出しています。
かすは噛むとジュワッと旨味が出て美味しいです。ただ脂がダシに出てしまっていて、ほんの少しなのですがくどく感じたのが残念でした。
ちょっと駅から外れた所にあるため、大通りにも関わらず目立たない印象なのですが、値段も高くなく美味しいうどんがいただけました。関西風おでんや一品料理もあるので、そちらをアテにお酒をいただきつつ、かすうどんで〆…という楽しみ方も出来そうですね。