カレーうどんが日本に広まってから100年(カレー総合研究所調べ)となる今年、カレーうどんの更なる認知や人気を高めるため、カレー業界やうどん業界の企業、著名人が集い「カレーうどん革新プロジェクト」を結成。

　その活動の一端として、今年2010年の6月2日から27日までの期間限定で銀座ベルビア館に「カレーうどん革新ラボ」がオープン。「AllAbout[うどん]」担当の蓮見氏が店長に就任されました。　何だか聞くだけで涎が出て来そうなプロジェクトですよね。本当は6月2日の開店後すぐにお邪魔する予定だったのですが、喉風邪をこじらせた事もあってこの日まで泣く泣く訪問を我慢しておりました。風邪も治って快晴の今日、満を持してお邪魔して来ました。
　店舗はベルビア館の地下一階にあります。地下に降りる階段の前で、バイトらしいお兄さんが汗だくになってチラシを配っておりました。

　カレーうどん革新ラボは革新庵、游喜庵(ゆうきあん)の2店舗に分かれて営業しており、革新庵はカレーうどん革新プロジェクトのメンバーが厳選した、ここでしか食べられないカレーうどんメニュー、游喜庵は水沢うどんの「大澤屋」とインド料理店デリーとのコラボメニューが楽しめます。

　今回は革新庵に入店。店内はバーの様にシックでお洒落な空間です。14時過ぎ、しかもお邪魔した時はとても暑い日だったにも関わらず、たくさんのお客さんが入っていました。　蓮見さんはお店に入った時は表にはいらっしゃらなかったのですが、後程、カウンターにいらしたのでご挨拶させていただきました。m(_ _)mｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｽ　"革新"庵と名乗るだけあって、メニューはとてもバラエティー豊かです。

　こうちゃん（料理研究家）提案の「イタリアンカレーうどん」、むつみ屋（ラーメン店）提案の「カレーつけ麺うどん」、東京カレー屋名店会提案の「牛すじカレーうどん」、岸晃弘氏（料理研究家）提案の「はねないカレーうどん」なんてものもあります。どれも面白そうで美味しそうです。

　お値段はどれも800円前後。全てのメニューにライスとお漬物（脇にらっきょうがありました）が付いて来ます。ちなみにカレー飛び跳ね防止の紙エプロンはテーブルに最初から置いてあります。
　注文から15分ほどして、まずは奥さんの頼んだ冷製カレーうどんサラダが出て来ました。こちらはカレーうどん専門店「千吉」の考案メニューです。　沢山の水菜と野菜に隠れていますが、下にはカレー出汁がたっぷり入っています。甘めでコクがありますがじわじわと体が熱くなって来る、千吉らしいミルク分の強いカレー出汁です。

　麺は幅広でやや太さのあるきしめんの様なタイプ。一口味見させてもらいましたが、やや中心部に固さが残っていました。温かいのでいただくと丁度良いのかな？と思いました。
　続いて、私の注文したカツカレーうどんが来ました。こちらは蓮見さん（寿庵うどん研究所）の考案メニューです。　こちらは辛過ぎず甘過ぎず、かといってうどん屋さんでは出てこない様な、日本のカレー店でいただく様なタイプのカレー出汁。食べ飽きない美味しさがあります。

　カツは薄めですがカレーと良く合って美味しいです。出汁には肉、玉葱や人参の姿も見え、それぞれが出汁に良く溶け込んでいます。　こちらのうどんはやや太めの四角いもの。クニクニとしたコシ。機械打ちだとは思うのですがそれ程不自然さは感じず、カレーの強さにも負けていませんでした。　ご飯も付いて来るのでミニカツカレー丼にしてみました。
　こういう楽しみ方が出来るのは嬉しいですよね。美味しかったです。　各料理界の著名人、企業が知恵を出し合った！というだけの事はあり、どれも個性豊かなメニューばかりで、何度か来て全メニュー制覇してみたくなる楽しいお店でした。
　惜しむらくは、6月27日までの限定営業という事ですね…。これだけの素材を抱えながら本当に勿体無いです。個人的に温かいカレーうどんが本当に美味しい季節は冬だと思っているので、一年くらい延長して欲しいというのが本音です。ご興味を持たれた方はこの機会に是非是非。