5月に京都旅行に出かけた時、一人行動中に北野白梅町にあるうどん屋
「たわらや」にお邪魔して来ました。北野天満宮の目の前の道を入ってすぐの所にあります。
創業200年15代を誇る老舗で、戦争で一時お店を閉めていたそうなのですが、40年ぶりに復活したのですとか。先祖代々引き継がれる「たわらやうどん」が名物です。
こちらは売り切れ終いもあるとの事で、あらかじめ予約してから行きました。予約はたわらやうどんの取り置きのみ受け付けているそうです。
元は町屋だったという、築400年のお店はとても趣があり歴史を感じさせます。テーブル、座敷席とあり、キャパは45人ほどです。
私がお邪魔した時は13時過ぎで、入る直前に、修学旅行中の学生らしき集団が10人以上店内に入って行くのを見かけて、ウハーと思いつつも、満席の店内に入店。相席でたわらやうどん食べてたらさらし者だよなぁ…^^;と思っていたのですが、幸い静かな奥の座敷に通してもらえました。
メニューは名物「たわらやうどん」700円を始め、丼物やデザート、蕎麦、そしてうどんがズラリと並びます。値段は700円からとやや高めの部類でしょうか。ただ、うどんや蕎麦、丼と組み合わせていただくセットメニューは大体1,000円台と、やや頼みやすい構成になっています。
うどんメニューはざる、きのこ、しっぽく、きつねなどオーソドックスなものが並びます。にしんがあるのが京都っぽいですね。新メニューに「かまたま」が入っていました。
今回は予約していた「名物」たわらやうどんを注文。10分ほどして出て来ました丼には…極太のうどんがどぼんと。
そうなのです。名物のたわらやうどんとは
一本うどんのことなのです。脇には摩り下ろした生姜の入った小皿が。入れて食べて下さいねと店員さん。
一本うどんと書きましたが、実際には1センチ幅はあろうかという極太うどんが4本ほど、小さめの丼に入っていました。その他は何もなしといたってシンプル。
持ち上げてモグモグといただいてみると、うどんとは別物のすいとんの様な風味。やや生っぽい部分も見受けられましたが、総じて火は通っている様でした。
ダシは綺麗な黄金色をしています。私がいただいた時はみりんが勝っていてやや甘めの味わいに思えました。生姜を入れると味が引き締まって美味しくいただけました。
一本うどんは都内で味わえるお店も2、3軒しか知らないので、そういう意味ではとても貴重な体験が出来ました。
…ただ、ごく個人的な印象ですが、たわらやうどんよりもそれ以外のメニューの方が、うどんとしては美味しそうに見えました^^;次来る機会がありましたら、にしんうどんなど普通のメニューを是非とも試してみたい所ですね。