ネットを徘徊していたら、実家のある調布にうどん屋さんが出来たとの情報を発見しました。しかも何と、富士吉田うどんのお店です。
ええぇー。調布で何故に富士吉田うどん、と思いつつも、興味が湧きまくったので、ワクワクしてお邪魔してみる事にしました。店名は
「風の蔵」です。
お店は調布駅から徒歩3分ほどでしょうか。細い路地の中にあります。ローカルな説明をしますと、丸高食堂のある通り、調布会館の換金所の隣です。
2009年8月にオープンしたそうです。お店の但し書きには何故富士吉田うどんのお店を作られたのか、などは書かれていなかったのですが、メニューに忍野村の卵を使用していたり、きっと縁のある方がお店にいらっしゃるのでしょう。
(ネットで調べた所、ご主人が一時期、山中湖に二年程住まわれていて、そこで富士吉田うどんに出会ったのだそうです) 店内は流石に出来たばかりといった感じ、こじんまりとしていますが綺麗です。高い椅子のカウンターが4席とテーブルが3つ。キャパは14人ほどでしょう。14時頃入店で先客は5人。
ご年配の頑固そうな大将と奥様、そして可愛らしい中学生くらいの娘さんでしょうか、おそらくご家族で経営されていると思われます。
メニューの中心はもちろんうどん。ここでは「富士吉田うどん」と単品のメニューで提供されています。並盛り450円、小盛りは300円と安めです。他には肉汁つけめん650円、海老天うどん650円、吉田カレーうどん650円など並びます。おすすめに湯もりねぎ玉うどん580円なんてものもありました。
こちらでは合わせて、セットメニューにも力を入れているみたいです。中心は握りとの「富士の風蔵セット」800円や、ソースかつ丼とのセット790円なんてものもあります。どれもお値段はリーズナブルです。
今回はお腹が空いていたので、富士の風蔵セット800円を注文。
先客の分もあって15分ほど待ってから出て来ました。富士吉田うどん並盛りに、インドマグロ中とろの握りのついた握りセット。これで800円はお得感があります。
富士吉田うどんはキャベツ、にんじんが上に乗っていてそれっぽい装いを見せながらも、少しお店独自の解釈を加えている様です。細くてやや角の取れた白いうどんは、噛むと富士吉田っぽい固さを感じさせつつも、粉っぽさとはやや異なる味わい。
富士吉田というよりは、讃岐っぽい粉を使っている様に思えます。粉の風味は少し、甘みも感じられ美味しいです。
ダシは醤油ベース。にぼしと節、みりんっぽいやや甘い風味を感じます。すごくじんわりと地味で素朴で田舎っぽい印象。でも何だか美味しいなぁと思わされる不思議なお味でした。
お寿司は身も厚めで、どれもがんばってるなーと思わせてくれる、やはりお得感あるお味でした。普通に美味しかったです。
思っていた富士吉田の味とは異なるものでしたが、うどん屋さんとしては個性的な面白いお店でした。
こちらは何だか、他のものも不思議と食べてみたくなる不思議な雰囲気があります。次は親子丼とカレーうどんを食べてみたいですねー。