「東行」を出て向かったのは、やはり梅屋敷の商店街を抜けた外れにある「うどん蔵」です。

　こちらは昔から地元に愛されているうどん屋さんですとか。　お店はその店名の通り、蔵の様な外観をしていまして雰囲気があります。しかし中は左手前にカウンター、奥に厨房、右手に座席。まるで食堂の様な作りになっていて親しみが持てます。テーブルと小上がりで20人は入れそうです。お客さんは7割程の入りで、ほとんどが顔見知りみたいです。仲良く女将さんらしき方と談笑していました。

　メニューはざる490円から。たぬき、わかめ、山菜、きつね…と一般的なお店のメニューが並びます。値段は概ね500～700円台で、天釜揚げや天ざるは1,000円台になります。

　かき揚げや海老などミニ丼もあり、天丼と温かいうどんの「得得セット」と書かれたセットメニューは690円～900円と、名前の通りお得な内容になっています。　他に目についたのは、「アツアツ鍋軍団」と書かれた鍋焼きうどんメニュー。鍋焼き1,000円、みそ煮込み1,080円、カキみそ、キムチ、もつなど美味しそうなものが並びます。冬には重宝しそうですね。

　他に、カレーうどんやぶっかけうどんもあるみたいです。大盛りは110円増し。
　今回は温かいつけ汁でいただきたくなったので、牛肉汁ざるうどん770円を注文。5分程で出て来ました。
　スピードよりもビックリしたのはうどんの盛り付け。とても艶かしく綺麗です。ざっかけない雰囲気のお店だったので、そのアンバランスさが逆に嬉しくなってしまいましたり。

　そんなうどんは表面ぬるっとツヤツヤした中太四角。食べるのが勿体無くなる位、非常に綺麗な麺線です。

　食べるともっちりとした感触が楽しめますが、残念ながら味や風味はほとんどありませんでした。熱に強そうな雰囲気の麺だったのでそちらの方が向いているのかも。煮込みでガッツリいっても崩れなさそうですね。

　つけ汁は飴色の玉葱に牛の風味、砂糖の甘さがまさしくすき焼きの雰囲気を醸し出していました。濃い目の味付けが、この麺にはとても良く合いました。　外観はどっしりとしているのですが中はとても気さくな雰囲気で、気軽に入りやすい地元に愛されているのも納得なお店でした。次は断然煮込みですね。また冬に来る事にしましょう。