先日、2ちゃんねるのそば・うどん板で上井草の
「正太郎」が美味しかったよ、との書き込みを見かけました。
正太郎…聞いたことないお店だなー?…と思い調べてみたら、なんと今年の4月に出来たばかりの武蔵野うどんの新店だそうで。おお、それは行ってみたい!
いてもたってもいられず、シルバーウィーク中にどんぶらこっこと西武新宿線に乗って、上井草に行って来ましたですよ。
お店は上井草駅から北に徒歩10分ほど。商店街を抜けて大通りを抜けた、静かーな住宅街。素敵なロケーションの中にぽつんと建っています。
ドアは開けっ放し。ご年配の大将が一人で切り盛りされているみたいで、入り口からカウンターの奥で作業をされているのが見えました。開けっ放しなのでそのまま入ると大将気付きません。客席の方を振り向いてしばらく経って、ようやくこちらに気付いて、にこやかにいらっしゃいませと声を掛けて下さいました。
店内は広くなく、大将をぐるりと取り囲む様に配置された、カウンター席のみで10席ほどしかありません。私が入った時は先客が5人程。注文してからトイレに行って戻ってきた時には満席で席待ちのお客さんまで外に出来ていました。出来たばかりなのに、すっかりご近所の方に認知されているみたいですね。
メニューはつけうどん、かけうどんが500円から。後はシンプルに、肉かけうどん肉つけうどん750円、きのこかけうどんきのこつけうどんも750円。
お値段だけ見ると普通かなーという価格帯ですが、麺の量が450gと書いてあります。うは、通常の二倍近くありそうな量ですね。それはリーズナブル。
更に、肉かけ肉つけ、きのこかけきのこつけの特盛り900円は、麺の量が700gになるそうです。うーん。大食いの方でも楽しめそうな量の設定です。
今回は武蔵野なら、と肉つけうどんを注文。今茹でているので少しお待ち下さい、と優しく大将が声を掛けて下さいました。はいー。茹で立てが食べられるならいくらでも待ちますよっと。こちらではお客さんに合わせて、見込み茹でをされているみたいです。
そんなこんなで、お待ちどうさまーと10分程待って出て来ました肉うどんは…ぬは、
でかっ!
うどんが盛られた皿の大きさが半端じゃありません。
そんなうどんは太めで細めでねじれて…
と、つまり太さがバラバラな一目で間違いなく手打ちとわかるもの。
齧るとウッ、と固い食感。少し生茹での部分が混じっています。うどんによって茹でムラが大きいみたいです。
ただ味は悪くなく、と言いますか好きな味。小麦の味がガツンと来てしっかりと味もあります。決して上品ではないですが、粉ものとしては充分美味しいと思えます。
肉汁は上にナルトや野菜(小松菜?)が乗り、奥に豚肉がたっぷりと潜んでいました。お味は醤油を肉の脂の甘味で中和した様な関東風。しょっぱいというよりは、やや甘めに感じました。
こちらも家庭的なお味で、洗練こそされていないものの、お客さんにたっぷりと食べて欲しいという気持ちがこれでもかと篭った肉汁です。うどんを浸して茹で残りを取りながら、ガツガツといただくのがとても楽しく、モリモリとアッサリ完食してしまいました。
全く独学でやられて来たのか、無骨そのもの、といった感じのうどんで最初は度肝を抜かれたのですが、食べ進めるにつれてどんどん食べる事そのものが楽しくなってしまう。そんなうどんでした。
ロケーションものんびりしていて癒されますし、素敵な武蔵野うどんの新店が出来たなぁ、と心から思えました。ご馳走様でした!