十条の名店「
すみた」が、今年の三月に赤羽に移転してから早半年。その十条に新しい讃岐うどんのお店
「一代」が出来たとの噂を聞いて行って参りました。
JR十条駅を出て徒歩一分。線路沿い、商店街に入ってすぐの所にお店はあります。
こちら、香川県は善通寺にある讃岐うどん店「一代」の支店だそうです。何でも
AllAboutの記事によれば、大将が東京で一代の味を広めたいとの情熱から一代のノウハウを持ってきたのですとか。
それ以前に、一代…何処かで聞いた事あるなぁと思ったら、横浜はセンター北にあるセルフ店「
はればれ」も、一代で修行した主人を中心に開店されたお店でした。なお、こちら十条の「一代」はフルサービスです。
お店の外観はどーんと大きい「一代」の看板が目立ちますが、壁は商店街の雰囲気に合ったシックなイメージ。開店したのは今年7月だそうですが、すっかり商店街に溶け込んでいる印象を受けました。
中はやはり綺麗で落ち着いた雰囲気です。カウンターとテーブルで20人は入れそうです。私が入った時はお昼時で、8割程席が埋まっていました。
こちらの看板メニューは、麺の上に大きな海老の乗った「エビ天おろしうどん」900円。そして一代本店から有名かつ人気NO.1な「肉うどん」。冷たいのがお好きな方には人気NO.3の「肉ぶっかけ」が冷たいのも出来ます。NO.2はカレーうどんだそうです。
お値段は肉うどん680円肉ぶっかけ700円カレー600円。お安めですね。
その他には、基本のかけうどんが380円からとやはりお安め。きつねが480円、釜玉500円。ざる450円にきじょうゆ470円ぶっかけ530円などあります。
天丼や親子丼などの丼メニュー、チキンカツにハンバーグなどサイドメニューも豊富です。カウンター横にはおでんもありました。
今回はうどんに+250円の、ミニ親子丼のセットメニューを頼んでみました。
5分程待って、先に出て来たのは親子丼。ご飯は少し柔らかめ。トロトロの玉子に柔らかいダシの染みた鶏肉が美味しいです。
そこから更に5分程待って、注文した肉うどんがやって参りました。ダシの上にはたくさんの牛肉。ふわーんと立ち上る香りがとても魅惑的です。
ダシは黄金色で、お肉の脂が入るためか少し濁っています。飲んでみると関西風の素朴な、さりげなくしかし抵抗できないお味。美味しいです。お肉は厚切りで固いです。甘めの味付けがされていて、ダシの旨味を膨らませます。
この甘味、ダシの元の味がわからなくなるので繊細な味付けが好きな方は好みが分かれるかもしれません。私は甘めの味付けが大好きなのでとても気に入ってしまいました。あー、ダシとお肉ってなんでこんなに相性が良いのでしょう。体が温まります。
うどんはやや細めで綺麗な鼓型をしています。食べてみるともっちりもっちりと、不自然さもない気持ちの良い食感。ダシの味が強くておうどんの味は良くわからなかったのですが、ズルズルいただけたので単品でも間違いなく美味しいだろうなぁと思いました。
讃岐からやって来た讃岐うどんの支店はもう珍しくはないのですが、話題性など必要なく味はキッチリ一級品。食べる所には事欠かない、十条商店街の住民の方々に埋め尽くされた大賑わいの店内が、それを物語っていました。
「すみた」が移店した後にこんな美味しいお店が開店するなんて…。十条って本当に羨ましい所ですね。