香港旅行2日目にお邪魔しました、地元で人気のうどん屋さん「
万豚屋」。
こちらはこちらで面白かったのですが、やはり日本人なので、本格的な日本のうどんも食べてみたいなーと思ってしまったワタクシ。
そんな香港旅行4日目、嫁から化粧品買うのでハーバーシティに行こか、とのお誘いが。
ハーバーシティといえば、香川のさぬき麺業で修行された大将が開かれたという讃岐うどん店
「富久保」がある所じゃないですか。こりゃ行かねば!ともちろん了解。トコトコと着いて行きました。
ハーバーシティ(海港城)は、香港の尖沙咀(チムサアチョイ)にある巨大で近代的なショッピングモールです。
富久保はその中のフードコートにある、と前情報で調べていたので、フードコートならすぐ見つかるだろうとタカをくくっていたのですが…あっという間に迷子になってしまいました。こ、ここ、凄く広いです(;ω;)ウッ。
泣きながら地図を見つけて歩くこと20分。三階「シティスーパー」の中に、ようやくお店を見つけました。
金色に光る看板には日本語で「手打ちうどん 富久保」の文字が踊ります。
店頭にはしっかりとした麺打ち台があり、大将がうどんを打っていました。その後ろには座布団になった大量の生地が置かれていて、ちゃんとお店でうどんを作っている事がわかります。
お店は2003年に開店されたとの事です。
お店の隣にはたこ焼き屋が。
訪れた時は何故たこ焼き屋?と不思議だったのですが、後で調べたら大将の奥様も大阪の「くくる」というたこ焼き屋さんで修行、その流れで一緒に開かれたみたいです。
讃岐で修行されただけあって、流石にメニューは本格的。かけうどんから始まり、ぶっかけ、生醤油、釜玉などきっちり揃っています。と言いますか、香港に来て「湯だめ」なんてメニューを見るとは思いませんでしたよ。お値段は、かけ34HK$=約476円から。
他、たこ焼きの付いて来るたこ焼きセットや、香港に合わせたのかカツが上に乗ったカツうどんなどのちょっと不思議なメニューもあります。焼肉丼やカツ丼などとのセットメニューも完備です。
空いている席に荷物を置いて、私は広東語が出来ないので荷物番。嫁が注文してしばらく待ちますと、日本語でうどんの出来上がりを知らせてくれました。
私は無難にかけうどんを注文してみました。出て来た丼を覗き込んで漂う香りにビックリ。うおおおお、イリコの香りがしますよ!
啜ってみると、やや塩味が濃い目のしかしちゃんとしたうどんダシです。あああー、これは香港在住の全日本人が涙します。映画化決定です。香港のど真ん中でイリコだしをいただけてしまうとは。思わず頬が緩んでしまいます。
うどんはもちろん手打ち。太さはやや細めで不揃い、噛んでみるとちょっと固め。小麦の風味はちゃんとして、味もあり、ダシにも良く合います。
上に乗っているのはかき揚げでしょうか?柔らかくてホヨホヨっとした食感で良いお味。美味しくいただけました。
嫁は釜玉うどんを注文。食べてビックリ、しっかりもっちり本格的な釜玉です。ダシ醤油が独自のものなのか、少し昆布が強めな印象を受けましたが、これはこれで美味しくいただけました。
香港のフードコートとは思えない程、本格的な讃岐うどんをいただく事が出来ました。異国の地で本格的な讃岐うどんを作るのは色々と大変でしょうけれども、大将には今のままの真面目なうどんを、ずっと作り続けて欲しいなーと思います。影ながら応援しております!