万豚屋(香港)

香港尖沙咀赫德道19-23號地舖

無休

12:00~14:30 18:00~21:45

訪問1回目 - 2009/09/03(2009/09/12更新)

万豚屋 9月2日から6日にかけて香港に行って来ました。目的は色々あったのですが、海外に来るとどうしてもやりたくなってしまうのが、現地でのうどん屋さん探し。

 3日の昼飯時に、念願かなって香港のうどん屋さんに行く事が出来ました。場所は香港の中心部からほど近い「尖沙咀」です。

 尖沙咀は今のお店と昔ながらのお店が同居する、香港の多彩な文化を感じ取れる場所です。 そんな尖沙咀の入り組んだ通りの奥に、目指す目的地「万豚屋」はありました。

万豚屋 こちらは、香港版食べログとでも言うべき「openrice」において、日本食の分野で人気を誇る…。つまり、香港人に広く受け入れられていると思われる、香港のうどん屋さんです。

万豚屋 店頭には「手打ちうどん」と日本語で書かれた一文があり、色々な意味で期待させてくれます。店内はこざっぱりとしていて、壁には日本語で「美味しかったです」との写真入のサインも。嫁が話をしていたのを見る限り、何人かの店員さんは少し日本語が話せるみたいです。

 開店直後に入店しましたが、私が来た時にはすでにお客さんが並んでいて、その後もお客さんがどんどん入ってきて、更に席のいくつかには「予約」の札も置かれていました。まさに人気店ですね。それだけで何だか嬉しかったりします。
 ではメニューは、本格的な日本の讃岐や稲庭なのか…?といいますと、これが全然違っていまして。

万豚屋 ここのうどんは石鍋に入っていて、「とんこつスープ」か「ピリ辛みそスープ」を味のメインにした、石焼うどんが名物となっているみたいです。この上に、牛肉や豚肉の具が入ります。

 全メニューにはコーヒーかティーが付いて、お値段は60$=約840円前後のものがほとんど。

石焼汁焼鰻魚手打鳥冬65HK$(約780円)
石焼汁焼鰻魚手打鳥冬65HK$(約780円)

 メニューを見ていても全体像がちっともわからないので、それならばいっそ、ありのまま今思ったものを頼むぜ!という事で、今回は石焼汁焼鰻魚手打鳥冬65$を注文しました。
 意訳すると、石焼ウナギ手打ちうどんと言った所でしょうか。何を言ってるのかわからないと思いますが、自分でも何の事だかサッパリわかりません。

 しばらくして出て来たそれは…熱々の石鍋に入っていて、煮込みうどん風にぐつぐつ言っております。スープの上には玉子、椎茸、えのきとかいわれ、コーンもありますね。
 って、あれ?ウナギは?と思ったら、

万豚屋 別皿で出て来ました。単体で食べても鍋に入れて食べても良し、という事みたいです。

 ではではと、早速実食。
 うどんはやや細めで半透明がかった綺麗な麺線の四角形。手打ちと書かれていましたが、そこはかとなく仕上げは機械切りっぽいです。 味はほとんどありません。このメニューだと、鍋の汁でふやかしていただく様な形なので、普通に美味しくいただけるのですけれども。

 スープは見た目通りのまさしくとんこつ。それもインスタントラーメンの豚骨スープっぽい味でした。うどんとは普通に合って普通に美味しくいただけます。日本の豚骨に日本のうどん。これが香港の方が一番好むうどんの組み合わせなのかなーと、何だか感慨にふけってしまいます。

 そういえば、香港で言う所のいわゆる「日式ラーメン」は、醤油や味噌ではなく豚骨ラーメンなのだそうです。
 香港に広く展開する、香港人に大人気の「味千ラーメン」がそれだから、という説もあるのですが、豚骨スープにうどんが入るのは、その影響なのかなぁ、なるほどなぁと思ってしまいましたり。

 ちなみにウナギは関東の蒲焼といった感じで、こちらは柔らかく普通に美味しくいただけました。スープに入れても意外に合いました。

 ちなみに、隣の席ではウナギではなく、別皿でうどんと一緒にトンカツが運ばれて来ていました。また別の席では、黒ゴマをまぶしたトンカツをほおばっていました。なるほど、香港の方はトンカツも好きなのですね…。

 所変われば品変わると言いますが、うどんに石焼、豚骨、うなぎ、そしてトンカツ。何処を見ても面白いと思わずにいられなかった、香港の日本文化、万豚屋でのうどん体験だったのでした。

万豚屋
万豚屋
香港尖沙咀赫德道19-23號地舖
12:00~14:30 18:00~21:45
無休

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